日刊スポーツ新聞社制定「第31回オートレース年間三賞」の選考委員会が16日に行われ、技能賞は永井大介(41=川口)に決まった。表彰式は3月1日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

永井大介が最速ランナー復活を強烈にアピールして2年連続4度目の技能賞を獲得。日刊三賞は通算7回目の受賞となる。

昨年は年間を通して存在感をアピールした。3月川口の開設記念GPレースと山陽プレミアムC、7月川口の日刊スポーツキューポラ杯を制してG1・3回優勝。鈴木圭に次ぐ59勝を挙げた。

そして、年末の頂上決戦スーパースター王座決定戦が圧巻だった。TR2戦目に18年ベストタイムの上がり3秒322を出して、優勝戦線の主役に躍り出た。2日目のエンジン状態に戻した優勝戦は、枠番選択順1番目で1枠を選択。最内枠を利して逃げに持ち込んだ。レース展開はまさに永井の真骨頂。後続を引きつけて、仕掛けの隙を与えない。2番手追走の青山は車体を併せられなくて後退していった。抜かせないテクニックは秀逸だった。スピード一辺倒ではなく、勝ちパターンを持っているのが強みだ。

「昨年の序盤は良かったけど、中盤は安定感がなかった。最終的には最高の形で終われて良かった。今年は17年と同じ優勝10回を目指して頑張っていく」。世代交代の流れを止めて自信を取り戻した。19年は前人未到のトリプルグランドスラム達成に挑む。

◆永井大介(ながい・だいすけ)1977年(昭52)1月23日、東京都生まれ。川口所属の25期生。S級8位。14年にダブルグランドスラム達成。SG15冠。MVP3回(08、13、14年)。通算優勝95回。1着1099回。趣味はゴルフ。171センチ、48キロ。血液型O。