日刊スポーツ新聞社制定「第31回オートレース年間三賞」の選考委員会が16日に行われ、女子特別賞は佐藤摩弥(26=川口)に決まった。表彰式は3月1日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

佐藤摩弥が進化を続けた年だった。オート界屈指のスタート力には定評があり、16年にG2川口記念で女子初のグレード戦優勝を飾った。しかし、最高ハンで一線級相手だと厳しい戦いを強いられていた。常にタイヤの跳ねに悩まされていたのが原因だ。

快進撃を続ける契機となったのが、10月の新品クランク交換だった。跳ねが許容範囲のレベルに軽減し、スピードを発揮できるようになった。

実力日本一を決める日本選手権では史上初の女子SGファイナリストになり、年末のG2格SSシリーズ戦を鮮やかに逃げ切った。10周戦のSS王座決定戦をしのぐ、上がり3秒339で、女子最多5度目の優勝を飾った。

「もっと実力をつけて、自信を持ってSG優勝を目標にできるようになりたい」。希望と期待が膨らむサトマヤの活躍が楽しみだ。

◆佐藤摩弥(さとう・まや)1992年(平4)5月16日、埼玉県生まれ。川口所属31期生。A級28位。16年G2川口記念優勝。18年日本選手権で史上初の女子SG優出。同年G2格のSSシリーズ戦優勝。通算優勝5回、1着142回。趣味はゴルフ。151センチ、48キロ。血液型B。