日刊スポーツ新聞社制定「第31回オートレース年間三賞」の選考委員会が16日に行われ、18年の敢闘賞は中村杏亮(23=飯塚)に決まった。表彰式は3月1日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

33期の中村杏亮が三賞初受賞に「オート三賞があるのは知っていました。師匠が2度も取っているので、この賞は欲しかったんです」と満面の笑みで喜びを表した。

師匠の久門徹はSGオールスター2回V、G1とG2は各2回Vのキャリアを誇り、妥協を許さぬ強靱(きょうじん)な精神力の持ち主だ。この師匠の下で順調に成長している。

受賞の決め手となったのは10月の山陽G2第29回若獅子杯争奪戦の優勝。1枠から好スタートを決め会心の逃げを決めた。デビューして1年2カ月18日目の初優勝は、師匠久門の持つ1年6カ月14日目のデビュー最短グレード戦Vの記録を塗り替えた。当日は23歳の誕生日。念願の初V達成にうれしさも倍増した。

「師匠は整備面やスタートの切り方だけでなく、礼儀や生活態度なども教えてくれます」と感謝しきれないほどだ。

19年の目標もしっかり持っている。「まだ何もできない。さばく技術面や整備力をアップさせて、記念で戦える選手になりたい」とスキルアップへ目を輝かせた。

◆中村杏亮(なかむら・きょうすけ)1995年(平7)10月24日、福岡県生まれ。飯塚所属33期生。A級213位。17年JKA最優秀新人賞を受賞。18年10月山陽G2若獅子杯争奪戦でデビュー最短グレード戦優勝。通算優勝1回。1着30回。趣味はスポーツ観戦、公営競技観戦。165センチ、53キロ。血液型B。