サムソン高橋成師「心配ない」/凱旋門賞
【シャンティー(フランス)4日=伊嶋健一郎】最終調整を終えたメイショウサムソン(牡5、栗東・高橋成)を見届け、高橋成師(68)は安堵(あんど)の表情を浮かべた。「これで調教は終了した。もう、シャンティー調教場の中に入ることもないんだな」。渡仏から40日余り。すべては凱旋門賞のために費やしてきた。「みんな頑張ってくれた。馬も応えてくれた。何も心配なくきたのは幸いだ」。
この日の調整は、帯同馬ファンドリコンドルがレースに出走したためサムソン1頭だけ。それでも、いつも通りに落ち着いていた。森の中のダートコースで、ラストだけ15-15。少し大きめに伸ばした微調整は、体調良好の証しだ。「今朝は、競馬前日にこれほど食べたことがない、というくらい食欲があった。いいんじゃないか」。張り詰めた日々を送ってきた高橋成師が、ひと息ついた。
手綱を取る武豊騎手も決戦ムードを高めている。3日にサンクルー競馬場で2クラに騎乗。勝利こそならなかったが、あらためて欧州の風と馬場を確認した。同日に決まったサムソンの4番ゲートには「外すぎるよりもいい。毎年、仮柵が凱旋門賞当日の途中から外されるしね」と、状態がいい芝の部分を通れる枠順に満足感を示している。
騎乗の合間に、海外マスコミからの取材も積極的に受けた。最も多く聞かれた質問は「メイショウサムソンはどんな馬?」。「走ったり走らなかったりはあるけど、イメージより走る馬なんだよ。(海外の人は)あまり知らないみたいだね(笑い)」。豊サムソンの走りに、きっと世界が驚く。
[2008年10月5日8時51分 紙面から]
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