サムソン苦しい競馬で10着/凱旋門賞
<凱旋門賞>◇5日=ロンシャン◇仏G1◇芝2400メートル◇3歳上◇出走16頭
【ロンシャン(フランス)5日=伊嶋健一郎】世界の壁は、やはり厚かった。日本馬初の優勝を目指したメイショウサムソン(牡5、栗東・高橋成)は10着に敗れた。力を要する欧州の馬場、並み居る強豪に苦戦を強いられ、快挙達成はならなかった。無念の敗戦に武豊騎手(39)、高橋成忠師(68)とも無念の表情を浮かべた。1着は1番人気ザルカヴァ、2着にはユームザインが入った。
メイショウサムソンは大歓声に包まれた直線で、激しく他馬と体をぶつけ合った。武豊騎手のステッキに応えて馬群を割ろうとする根性を見せたが、最後は余力がなく10着に沈んだ。道中は後方3番手からフランス最強牝馬ザルカヴァを見ながらの競馬。直線でインを突いてうまく内に潜り込んだが、世界の強豪馬たちの前に、力及ばず敗戦。日本馬の夢のゴールは、またしてもお預けとなった。
「何の心配もなく、ここまで来られた。いい状態で出せるのは確かです」。戦前、高橋成師は順調な調整に手応えを感じていた。渡仏から40日余り。サムソンは予想以上に早く環境に慣れ、グングン状態を上げていた。体調の良さに、期待は膨らむ。一方で、未知の相手や馬場への挑戦に不安を抱えた。「日本でのサムソンのままなら通用しそうな気もするし、ちょっと力がいるかという気もする」。
昨年の遠征を断念した経緯があり、武にも期するものがあった。「この馬で凱旋門賞に行きたいと思っていた。リスクを背負いながら、陣営の勇気ある挑戦だと思う」。サムソンが2年越しなら、武にとっては94年ホワイトマズル(6着)で初騎乗して以来の15年越し。「凱旋門賞は特別なレース。華やかだし、欧州ホースマンたちの情熱や意気込みを別に感じる」と目を輝かせる4度目の夢舞台だったが、またしても悲願達成はならなかった。
激闘を終えたサムソンは来春の種牡馬入りを前に、年内中に日本で走る予定。この日のうっぷんは、いつか必ず晴らしてみせる。
[2008年10月6日7時20分 紙面から]
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