ディープインパクト初の海外レース・凱旋門賞特集
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インパクト3連勝で重賞初制覇
<弥生賞>◇6日=中山◇G2◇芝2000メートル◇3歳◇出走10頭◇3着までに皐月賞の優先出走権
単勝1・2倍と断然人気を集めたディープインパクト(牡3、栗東・池江泰郎)が、3連勝で重賞初優勝を決めた。無敗のまま堂々と皐月賞へ乗り込む。2着のアドマイヤジャパンとは首差だったが、武豊騎手(35=フリー)がムチを使う必要がない完勝劇。着差以上の内容で、本番と同じ舞台の前哨戦を快勝した。2歳王者のマイネルレコルトは3着に敗れた。
ピンクの帽子が3コーナーからまくり気味に上がると、スタンドからは大歓声がこだました。声援を背に4角では絶好の手応え。「4コーナーを回る時は本当に気持ち良かった」。名手がディープインパクトと一緒に旅を楽しんだ。
直線に入り武豊がムチを右手に持ち替えた瞬間、インパクトがはじけた。あん上のわずかなアクションに瞬時に反応。馬場の大外を通って先行勢をなで切り。ムチを何発も打ち込まれたアドマイヤジャパンが内から迫るが、力でねじ伏せた。ムチを振るうことなく、上がり3ハロンは34秒1。皐月賞へ向けての試運転を、着差以上の強さであっさりとパスした。
ユタカも強さを見直した。「今回はいい結果だけを求めた。ここまではパーフェクトにこなしてくれた。当然期待は大きい馬だし、今後強くなってもらわないと困りますから」。皐月賞へ向けてのステップレース。派手さよりも重賞勝利馬がいるメンバーに交じり、勝利という結果を重視した。そして勝利という形で答えを出した。
管理する池江泰郎師(64)も胸をなで下ろした。道中は、1000メートル通過1分2秒2のスロー。前をとらえるために、800メートルすぎから動かざるを得なかった。直線で師は「それ! それ!」と手をたたいて愛馬を応援した。レース後は「ホッとしましたね」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。だが大一番に向けて喜んでばかりはいられない。「外から見る感じはまだまだ。1つ1つ学習してほしい」。期待が大きいからこそさらなるステップアップを要求する。
弥生賞はG2だが、装蹄師の西内荘氏が競馬場に駆けつけた。G1ならまだしもトライアルで栗東から遠征してくるのは異例だ。インパクトの潜在能力が、G1延べ40勝を挙げる装蹄界のカリスマを動かした。良馬場発表でもやや水分を含んだ馬場コンディション。滑りやすい馬場を考慮し、普通の馬ならスパイク鉄(規程により長さ2ミリまでなら使用可能)を使用するところ。しかしこの日は普段通りの鉄を履かせた。西内氏は「ケガをさせないことだけを考えた蹄(てい)鉄。『本気』の鉄はまだ先ですよ」と笑った。
3連勝で重賞を初制覇した。ズバぬけた能力を証明してみせた。2歳王者を下し、暫定ではあるが世代の王者になった。クラシック1冠目は6週間後。この日と同じ舞台で、4度目の衝撃を与えてみせる。【高橋悟史】
[2005年3月7日 紙面から]
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