ディープインパクト初の海外レース・凱旋門賞特集
- 凱旋門賞特集メニュー
ディープインパクト過去のレース記事
インパクト満点V!3冠確信
<神戸新聞杯>◇2005年9月25日=阪神◇G2◇芝2000メートル◇3歳◇出走13頭
「平成の天馬」が、トリプルクラウンへの扉を開いた。5戦5勝の2冠馬ディープインパクト(牡3、栗東・池江泰郎)の秋初戦は、3角マクリから2着シックスセンスに2馬身半差をつける大楽勝。単勝支持率78・53%の期待に応えるとともに、84年のシンボリルドルフ以来、史上2頭目の無敗3冠へ、大きく前進した。
352メートルの直線は菊花賞へ続くビクトリーロードだ。4コーナーを回って先頭に立ったディープインパクトを、4万6000人の観衆が待ち受けていた。武豊の合図で左手前にスイッチすると、それだけでライバルは後方へ置かれた。残り100メートル地点で左ムチを入れたのも、偉業へ向けての激励だ。2着シックスセンスとの差は2馬身半だが、最後は手綱を押さえる余裕。決定的ともいえる2馬身半だった。数々の名馬が苦汁をなめてきた秋初戦で、圧倒的な力を見せつけた。「強かったですね。最後にムチを入れたのは1頭になって気を抜こうとしたから。『まだゴールじゃないよ』という意味。秋初戦としては内容も良かった」。武豊も順調な滑り出しに納得の表情だ。
スタートこそ跳び上がるように後手を踏んだが、落馬寸前だった皐月賞や出遅れたダービーと比較すれば成長している。後方2番手の外めを追走。距離のロスは覚悟の上で、ゴチャつくことのないポジションを取った。3、4コーナーでは大外を回る安全策を取っての圧勝劇。「3コーナーでゴーサインを出したら、馬が気分よく行ってくれた」。インパクト自身が勝負どころを分かっているかのような王者の競馬だった。
パドックでは後ろ脚を蹴るクセも出さず、ダービーで見せたファイティングポーズを内にしまいこんだ。今夏、調整先の札幌では徹底して我慢することを覚えさせた。「後ろ脚を蹴らせない」のではなく、「後ろ脚を蹴ることは悪いこと」と教え込んだ。脚に疲れがたまる原因になり、無駄な体力を消費する要因にもなる。蹴ったらムチでたたき教育した。気性の激しさを秘めるサンデーサイレンス産駒。気性の荒さが頭をもたげる可能性もある。ひとつの賭けだった。だが陣営はステップアップさせることを選び、その難題にインパクトは3週間で答えを出した。「今回はレース前の様子もましだったし、スタートも皐月賞より良かった。菊花賞へ不安点は何もない。文句のつけようがない」。手綱を託された武豊も、陣営の労をねぎらい、3冠への期待を口にした。
当確ランプが点灯する圧勝にも、陣営に浮かれた気持ちはない。レース後は池江泰郎師(64)、武豊とも笑顔が消えていた。菊花賞(G1、芝3000メートル)へ向けて気持ちは切り替わっている。「次が大目標。万全の状態で挑みたい」と口をそろえた。
日本の競馬史上、無敗で3冠を制したのはシンボリルドルフ1頭。その名馬に肩を並べる時がきた。10月23日京都のターフ。武の掲げる3本指が天に向いているはずだ。【高橋悟史】
[2005年9月26日 紙面から]
過去のレース記事
- インパクト5冠!凱旋門賞王手/宝塚記念 [2006年6月26日]
- インパクト4冠!レコードで圧勝/天皇賞 [2006年5月1日]
- 武インパクトV!風斬った/阪神大賞典 [2006年3月20日]
- インパクト飛ばなかった…衝撃2着/有馬記念 [2005年12月26日]
- インパクト史上2頭目無敗3冠!/菊花賞 [2005年10月24日]
- インパクト2冠!武豊感動/ダービー [2005年5月30日]
- インパクト圧勝!無敗で1冠/皐月賞 [2005年4月18日]
- インパクト3連勝で重賞初制覇/弥生賞 [2005年3月7日]
- インパクト楽勝!クラシックの主役だ/若駒S [2005年1月23日]
