ディープインパクト初の海外レース・凱旋門賞特集
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インパクト凱旋門賞蹄鉄を認可
【シャンティー(フランス)19日=高橋悟史】凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月1日=ロンシャン競馬場)に挑むディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)が、ハードルを1つクリアした。レース本番で使用されるてい鉄が、フランスギャロで認可された。装てい師の西内荘氏(49)が魂を込めて作り上げた「必勝鉄」。インパクトを栄光の瞬間へ向け、大きく前進させる。
会心の作が披露された。深く、重いロンシャンの芝を克服するため、日ごろから西内氏が挙げている理想的なてい鉄のポイント「芝に引っ掛かりやすい突起をつける」「日本仕様とは異なった角度がつくように削る」の2つ。それがようやく、形となって現れた。
欧州では「歯」がついたスパイク鉄は厳禁。エルコンドルパサーも99年凱旋門賞(2着)で使用したてい鉄に突起をつけたが、これを「歯」とみなされ削らされた。しかし、西内氏は過去にも同様のてい鉄で欧州の審査をクリアしている。その実績が再び生きた。同氏は「昨日(18日)、フランスギャロでレース使用てい鉄の確認を行い、問題なくOKをもらいました。日本のレースでのてい鉄とは違いますが、ディープには非常にフィットしているようです」と報告した。
インパクトは19日、ダートコースをキャンターして調整を終えた。朝8時から、じっくりと時間をかけて体調をチェック。好調さを再確認した。池江助手は「変わらずにいい雰囲気で、はじけそうな感じ。気持ちが入っているし、いいね。木曜(21日)に追うが、先生(池江泰郎師)とは『1週前追いをして、使える状態にしておこう』と話している」と好感触だった。
8月9日に日本をたち、シャンティーでの生活は40日が過ぎた。インパクトが環境に慣れると同時に、同行する人間には疲れがたまる時期だ。池江助手は風邪をひき、18日夜には39度の熱を出したが「そうも言ってられんから」と気丈だ。
フランスギャロの社宅を間借りし、男4人での生活が続く。料理では通訳の西森氏が腕を振るうが、困ったのが風呂だ。日本のように浴槽はない。シャワーは電気温水器でタンクの水を沸かして使うので、お湯を使い切ったら水になってしまう。その後、再びお湯が満ちるまで1時間以上かかる。そこで4人はシャワーを、朝の調教後、午後の作業後、夕食前、就寝前と分けて浴びる。あと2週間。愛馬の栄光のためには、多少の不便さは覚悟の上だ。
[2006年9月20日9時43分 紙面から]
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