ディープインパクト初の海外レース・凱旋門賞特集
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場長語る決戦舞台/世界一への助走
凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月1日=ロンシャン競馬場)まで、あと12日と迫った。ディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)が世界の強豪を相手に、どのような走りを見せるのか。世紀の決戦に挑む日本最強馬と、その周囲の動向を13回にわたって追跡する。第1回は、戦いの舞台となるロンシャン競馬場にスポットを当てた。
決戦の舞台は静かに、その時を待っている。自然の地形にラチをつけただけの競馬場だが、芝はきれいに刈りそろえられ、態勢は完全に整っている。馬場管理の責任者も兼ねるデラ・ポルト場長も、現在の馬場状態には自信を持つ。「当日の天気にもよりますが」と前置きした上で「ロンシャンは普通、芝丈9~11センチで開催している。当日も10センチ前後にする予定です。晴天が続くようなら散水をする予定ですが、馬場状態はボン(BON)、英語で言うところのグッドで開催したい」。
13日にディープインパクトが試走した時はボンスープル。日本語に訳せば「やや良」だった。やや重と良の間のコンディションで、インパクトにとっては非常に走りやすかった。当日は日本で言うところの「良」で開催したいという。インパクト以外の陣営から散水の要望が出ているかを聞いてみたが「それはないし、もしあったとしても受け入れられない。晴れが続いたら水をまくというだけで、芝の育成に必要なことをするだけですよ」。
16日にロンシャン開催があり、この時の馬場状態は雨の影響で「やや重」だった。3歳重賞で2000メートル戦が行われたが、勝ち時計は2分14秒1。8頭立て、スローペースで流れたことも手伝い、かなり時計を要した。晴れている時は問題ないが、雨で状況は一変する。ただし、こればかりは仕方のないこと。武豊騎手も常々「馬場に関しては当日になってみないと分からないことだから」と話すように、天に任せるのみだ。たとえ馬場が悪化しても、インパクトは阪神大賞典、宝塚記念と道悪を克服している。必ず、その経験が生きるはずだ。
デラ・ポルト場長は続ける。「凱旋門賞は毎年、英国馬対フランス馬の構図になる。そんな中でディープインパクトが参戦してくれることは、本当に楽しみなんです。多くの日本人が訪れる予定と聞いていますし、セキュリティーも万全を期して臨みます」と、日本の優勝候補が担う役割の重さを強調した。インパクトが勝てば、凱旋門賞の歴史が変わる。今年も世紀の一瞬を刻むため、屈指のターフが精鋭たちを迎え入れる。【高橋悟史】
[2006年9月20日11時52分 紙面から]
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