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一発狙うベテランジョッキー/ダービー

 若手の台頭が目立つ競馬界だが、このダービーだけは別だ。過去10年の連対騎手を見ると、30代以上の中堅・ベテラン騎手の活躍が目立つ。サラブレッドの頂点を決める一戦には、エスコートするあん上の経験も要求される。現役ダービージョッキー不在の関東からは柴田善臣騎手(40)横山典弘騎手(39)蛯名正義騎手(38)田中勝春騎手(36)の名手4人がそろって出場。魅力あふれる有力・伏兵馬で一発を狙う。馬券は25日から都内2カ所のウインズで発売される。

 今年で13度目の挑戦。キャリア23年目のベテランにとっても、このレースだけは特別だ。「やはりダービー。そこそこの馬に乗せてもらっていると1、2週前ぐらいから雰囲気が違う」。柴田善騎手はキリリと表情を引き締める。

 コンビを組むゴールデンダリアは、デビュー前から調教をつけてきた。それだけに思い入れは深い。「最初のころは走る気がなかったが、いい雰囲気になってきた」。プリンシパルSでは33秒8の切れ味を繰り出し、本番への出走権をつかみ取った。重賞初挑戦が頂点を極める一戦とハードルは高いが「本番へ向けての感触をつかんだ」と手応えは悪くない。

 去年のダービーは一瞬、夢を見た。アドマイヤメインで粘りに粘ったが、最後はメイショウサムソンにかわされた。首差の惜敗にレース後は「道中はいい感じで走れた。もう少し馬場が良ければ」と唇をかんだ。

 あれから1年。悔しさを晴らす大きなチャンスがやってきた。誰もがあこがれるダービー制覇へ向けて、頭の中では何百通りものレースを描いた。「いい緊張感を持っている」。前年2着騎手が翌年のレースを制すようなら、史上初の快挙となる。ベテランの闘志が徐々にみなぎってきた。【鈴木良一】

[2007年5月25日8時16分 紙面から]

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