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ホウオー差して親子制覇だ/ダービー

元気に東京競馬場に到着したフサイチホウオー
元気に東京競馬場に到着したフサイチホウオー

<岡山俊明の本日快晴>

 フサイチホウオーが史上5度目の親子2代制覇を果たす! サラブレッドの頂上決戦ダービーで「本日快晴」の岡山俊明は、デビューから5戦4勝という世代最強馬の実力を信頼。01年に栄光をつかんだ父ジャングルポケット譲りの決め手を、得意の東京コースで存分に見せつけるとみた。相手には、皐月賞11着からの巻き返しを期すナムラマースを指名。ホウオーを逆転すれば好配当必至だ。

 かつてダービーは「運のいい馬」が勝つといわれた。何せ30頭近い多頭数で行われていたから、道中不利を受けたり馬群をさばけなかったりして、力を出し切れない馬が多かった。ダービーポジションの10番手以内に付けられなければ、まず勝負にならない。ところがフルゲートが18頭になった92年以降は「強い馬」が勝つレースに変ぼうした。1番人気は【11 3 1 0】。3着に敗れたメジロブライトを除く14頭が、連対を確保している。

 今年のフサイチホウオーが例外になるとは思えない。5戦4勝、東京は3戦3勝。前残りの競馬になった皐月賞は負けて強しで、絶望的な12馬身差を鼻+鼻差の3着まで猛追した。広い東京なら紛れは少ない。今度は力勝負でヴィクトリーを逆転できる。過去、同じように届かず敗れたスペシャルウィークやジャングルポケットやタニノギムレットも、本番できっちり結果を出している。

 松田国師は02年タニノギムレット、04年キングカメハメハで現役最多タイの2勝。ダービーの勝ち方を知っている。「馬も調教師もジョッキーも、ギリギリの線で仕事をしないと勝てない。今年のG1は人気のない馬が突っ込んでくる。うかうかしていると手からこぼれ落ちる」。怖さも十分に分かっているトレーナーは、これまでになく強い調教を課した。1週前に坂路で出した51秒1は自己最速。直前の51秒4は2番目に速い。2週連続51秒台はデビュー以来初めて。しかも目いっぱいではなく、余力を残していた。もともとは背や腰に弱点を抱えていた馬が、ダービーを目指した長期プランによって徐々に鍛えられ、現時点で最高の状態に仕上がった。

 あん上は今年の連対率3割9分9厘の高率を維持する安藤勝。G1・12勝中6勝を東京で挙げている。デビューからずっと騎乗しているから、長所も短所もつかんでいる。戦法は中団からの差し。「皐月賞は負けても収穫があった。前走のようにしまいを生かす競馬が合っている。ゴーサインにすぐ反応できる馬じゃないから、直線の長い東京も距離延長もプラス。自信を持って乗る」。47歳ベテランの言葉が何よりも心強い。

[2007年5月27日8時17分 紙面から]

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