岡部聡がSG優勝、5度目も雨/オート

- 表彰式でシャンパンを抜いて優勝を祝う岡部(撮影・酒井清司)
<浜松オート:全日本選抜>◇最終日◇15日=SG
雨の鬼・岡部聡(44=山陽)が、有吉辰也(33=飯塚)との壮絶なデッドヒートを制した。過去4回のSG優勝は、すべて湿走路だった。雨を味方に付けて全日本選抜は2回目、4年ぶり通算5回目のSG優勝を飾った。10年SG開幕戦を制したベテランが、オート界をけん引する構えだ。
逃げたのは有吉。昨年のSG4大会で1周1角を先頭に立ったカミソリスタートがさく裂した。岡部は外と内に来られて、包まれ気味で中団に付けた。「1周目に(高橋)貢の中に行けたのが大きい」。2周バックでは、2番手に進出して有吉を追った。3周回から3番手以降が離れ始める。すぐに後続とは大差がつき、有吉VS岡部のマッチレースとなった。「有吉はコースを守って走っていた。どこかにすきがあるはずと思って追走したけど、チャンスがなくて少し焦った」。有吉にプレッシャーをかけながら無謀な攻めは回避した。冷静に仕掛けのタイミングをうかがう。ゴーサインを出したのは、6周1角の立ち上がり。有吉の内に切り込んで先頭を奪った。先頭に立ってからは、得意なコースを走ることに専念。最後はセーフティーリードを保ちゴールした。
「勝利を確信したのは、朝起きて雨が降っていたので…。冗談ですよ」。実は、朝は胃が痛くて体調はベストではなかった。自分がしっかり乗ることが大事と、レースに集中した。「昨年の12月、山陽の記念(優勝)とSS王座決定戦に進出し、まだやれると思った」。ベテランは高いモチベーションを維持しつつ、SGに挑んだ。優勝戦当日の降水確率は90%。「雨の降水確率と自分の勝率は比例する」と話す岡部に、勝利の女神がほほ笑んだ。次の目標は、の問いに「次の船橋一般戦」と答えた。開催のグレードに左右されないスタイルは、先のことより当日のレースに神経を注ぐ岡部らしさの表れだ。【海老原実】
[2010年2月16日8時7分 紙面から]
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