<第14回>池田がスーパースター初制覇
<2000年3月22日付紙面>
伏兵の池田政和(27=船橋)がスーパースター戦を初制覇した。川口オートのSG第14回スーパースター王座決定戦の決勝(優勝賞金1200万円)が21日行われた。スタート先行した伊藤を島田がたたいたが、1角で大きく流れた一瞬、インから差した池田がトップに立ち、追撃の島田、片平らを力でねじ伏せ、昨年の日本選手権に次いで2個目のSGタイトルを手にした。人気を背負った片平は、島田の激しい抑えに遭い2着に敗れた。3着には粘った伊藤が入った。
勝負は1、2コーナーの攻防で決まった。スタート力に絶対の自信を持つ伊藤がダッシュよく飛び出したが、島田も包まれるのを嫌い突っ張って出た。だが、島田が2角の立ち上がりで流れる一瞬を、池田がすくって抜け出した。「外から見えたのは信夫(伊藤)だけだと思ったら、島田さんが突っ張ってきていたんだね。うまく内が開いたからね。エンジンも、片平さん、信夫に負けているような気がした」と、納得のいかない状態の中でのV駆けだった。
しぶとい走りで2度目のSGタイトルを手にし、勝利者インタビューでは余裕を見せた。ファンの声援にも笑顔で手を振ってこたえる。「ここは地元です。自分は戸田で生まれ、鳩ケ谷で育ったんです。ファンに喜んでもらえるレースができた」。
それにしても、池田の成長ぶりは素晴らしい。オートレーサーを目指した16歳のときから、スーパースターは取りたいタイトルだったという。夢にまで見たスーパースター戦を、池田は片平、島田らの強襲をものともせずに走り抜けた。「夢だったから、こんなうれしいことはない」と表情は崩れっ放しだ。
池田の口癖は「ファンに池田と島田、片平のどっちが強いかと聞けば必ず島田、片平さんと答えるでしょう。池田が一番強いといわれるようになりたいんです」。頂点を目指す池田の姿勢は前向きだ。【赤津信明】
◆池田政和(いけだ・まさかず) 1973年(昭和48年)2月11日、埼玉県生まれ。93年デビューの23期生。98年に地元船橋のG2ウインターカップで記念初優勝。99年11月、日本選手権(川口)でSG初制覇。99年プロスポーツ大賞の功労賞を受賞。身長165センチ、体重47キロ。血液型O。