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先行でラインを連れていくのが自分の仕事

ホームバンクの豊橋で深谷知広がG3初Vを狙う
ホームバンクの豊橋で深谷知広がG3初Vを狙う

深谷知広(20=愛知)

 本業の競輪に加え、五輪出場を目指して自転車競技にも取り組んでいた深谷が二足のわらじを履く生活に一区切りをつけた。深谷は「どっちつかずになるのはイヤだから…。しばらくは競輪に専念します」ときっぱり。確かにナショナルチーム合宿、海外遠征、そして国内の競輪の繰り返しでは自分本来の練習時間が取れない。まだ20歳と若く、競輪選手として大成するためには今、きちんと競輪選手としての練習を積むことが貴重と考えたのだ。

 競輪学校時代、深谷を指導した滝沢正光校長も「深谷君の年齢を考えれば、五輪を狙うのは16年のリオデジャネイロでも遅くはない」と深谷の考えを後押しする。

 プロデビュー7カ月でF1優勝を飾った深谷が次の目標に掲げたのがG3優勝だ。高校時代から乗り込んでいる豊橋バンクの仕掛けどころも熟知している。G3初優勝が期待されるが、深谷に焦りはない。「先行でラインの先輩たちを連れていくのが自分の仕事。勝ち負けはその次です」と冷静に話す。

 直前の函館サマーナイトフェスティバルでは初の失格(内側追い抜き)を経験したが、石橋慎太郎、新田祐大、菅原晃の波状攻撃を合わせ切って加藤慎平の勝利に貢献。敗れてなお強しを感じさせた。今回は全日本選抜の直前とあってメンバー軽化は有利な材料だ。

 当面の敵となるのは同じナショナルチームで汗を流した脇本雄太だろう。深谷がS級初Vを飾った2月玉野F1決勝では完封した相手。ホームバンクでも返り討ちだ。

◆深谷知広(ふかや・ともひろ)
 1990年(平成2年)1月3日、愛知県出身。2008年5月、日本競輪学校第96期生として入学。09年7月22日、豊橋競輪場でデビュー。同年9月15日に行われたびわこF2決勝で無傷の18連勝を達成し、史上最速となるデビューからわずか56日でS級特進を決めた。


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