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<第55回>丸岡、死闘を制して悲願のV

<2008年10月14日付紙面:丸亀競艇>
 差された、差した、握った、握った、握った! 史上まれに見るデッドヒートの末に、丸岡正典(29=奈良)が瓜生正義の猛追を退け、初優出で第55代ダービー王に輝いた。85期銀河系軍団4人目のSG覇者は、賞金ランキングも一気に7位へと躍進。賞金王決定戦出場の夢もかなえた。瓜生が2着、3着には木村光宏に道中競り勝った石田政吾が入った。

 神様は最後まで試練を与えた。木村の前付けに始まり、1マークからゴールまで瓜生との死闘。艇史に残る戦いを勝った後の丸岡のひと言がにくかった。「僕らしいレースやったね」。

 丸岡の記憶から決して消せない、05年9月13日、桐生競艇G1周年記念の優勝戦。一時はトップに立ったが、山崎智也の猛追に屈し写真判定で敗れ、G1初優勝を逃した。「すごく悔しかった。あれから変わった」。1つの敗戦がすべてを変えた。ペラの取り組み、レースの走り方、乗り方まで。競艇の基本をやり直した。「ずっと勉強せなあかん世界やからね」。普通のサラリーマンになるのが嫌でプロの世界に飛び込み、勝負の厳しさを肌で感じた。昨年7月の桐生オーシャンC準優でフライングし、スタート事故罰則を受けても、努力は惜しまなかった。

 ウイニングランを終えてピットに帰ると、同期の銀河系軍団や松井、田中ら大阪支部の先輩たちが拍手で出迎えた。「ひやひやしたけど、立派なレースやった」と抱き合った松井が言えば、井口も「こっちが、どきどきやったわ~」と感情を抑え切れなかった。獲得賞金は7000万円を超えて湯川、井口に続く85期3人目の賞金王決定戦出場は、ほぼOK。「今年の目標がダービーに出て優勝して、賞金王に乗るしかない、と。実現できて怖いわあ。でも、本当は『これからどうなる丸岡正典』って感じやね」。最後も笑みで締めた丸岡だが、本当の戦いはこれから始まる。【津波謙次】

 ◆丸岡正典(まるおか・まさのり) 1979年(昭和54年)8月21日、大阪府生まれ。大阪支部。大阪府立豊島高卒業後、99年11月に選手養成第85期生として住之江競艇場でデビュー。同期には田村隆信、湯川浩司、井口佳典らの精鋭がそろい「銀河系軍団」と呼ばれる。初優勝は02年の常滑タイトル戦。丸亀ダービーがSG初優出、初優勝。170センチ、50キロ。血液型はO。

 ★石田敬吾(3着): 伸びがいい感じだったが、前を走った2人の足が良過ぎた。
 ★木村光弘(4着): P離れ仕様にしていたので伸びなかった。インが欲しかった。
 ★松本勝也(5着): いいSが行けたし、足も良かった。でも、1Mの展開が…。
 ★今垣光太郎(6着): ツケマイにいきたかったが、Sを失敗。ペラは感じ良かった。



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