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匠のワザ拝見!14日から競艇名人戦

 鳴門競艇で初の全国発売となる「G1第10回競艇名人戦」は、14日から19日まで6日間の日程で開催される。地元の瀬尾達也、岡孝、新開文夫が即席の「うずしおトリオ」を形成。もちろん瀬尾が優勝争いをリードする。普段の周年記念のG1戦でも十分に通用する古場輝義、松野京吾がスピードで肉薄だ。出場52選手の熟練の匠(たくみ)のワザをとくと拝見。

瀬尾V候補筆頭!古場、松野も有力

加藤局長
江崎顧問

 加藤局長 さあ、江崎顧問も僕も待ち望んでいた名人戦が始まりますよ。

 江崎顧問 3000番台が出てきた分、古豪が消えたのが寂しいが、その分スピードターンが見られる。

 加藤局長 このコーナーも顧問とは初めてですね。30年以上のキャリアを持つコンビのポテンシャルを見せつけてやりましょう。

 江崎顧問 G1以上の全国発売のレースでお前と一緒に出張するのは確か初めてやな。記憶にない。これが最初で最後ぐらいの気持ちで走り回ろうぜ。

 加藤局長 鳴門では初めての全国発売のG1。50数年の歴史がありながらですよ。そう言えば、鳴門の幽霊ボートなんて昔、話題になってましたよね。

 江崎顧問 そうやな。掃海艇が櫓(ろ)つきの木造船やった。レースの合間に出てきて、鳴門ならではの、のどかな光景やった。

 加藤局長 水面は全国でも一番狭いくらいでしょ。

 江崎顧問 04年に拡幅工事をしてバック側が広げられたけど、それでも1マーク側のホームが45メートル、バックが80メートルの幅で一番狭いと言われる戸田とそれほど変わらない。

 加藤局長 しかし、バックの花道はこたえられませんよ。鳴門を走り慣れてる選手なら6番目に回っても突き抜けるくらいの威力がありますもんね。

 江崎顧問 うん。10年前の四国ダービーで山川美由紀が6コースから差して最内を伸び切ったのが忘れられない。まあ、これは改修工事前やけどな。今も鳴門にはこのイメージがあるな。

 加藤局長 エンジンはいつも4月に更新されるんですが、今回は名人戦があるために、3月更新に前倒しされました。今節で5節目なので、やっとひと回りしたところ。エンジン相場なんてないようなもんです。

 江崎顧問 まだエンジンに関しては何とも言えんな。更新前の2月に、新開文夫が優勝した70号機みたいな強力機は出てきていない。それでも、初降ろしで金子貴志が選抜1着、2節目に馬袋義則が優勝した30号機や初降ろしで渡辺浩司が優勝し、3節とも賞典を外していない60号機に注目したい。津川和郎が善戦した11号機や14、75号機も好素性機の予感がする。

 加藤局長 僕は3節程度の実績は度外視したいですね。ベテランはペラ達者な連中ばかりだし、前検の展示タイムには注目したいですね。初日の紙面では展示タイムの分析コーナーも設けるつもりなんです。

 江崎顧問 そりゃ、おれも前検練習を目を皿にして、気配をつかむつもりや。あんまり、エンジン実績の固定観念を持ってると正しい判断ができんことがあるからな。

 加藤局長 注目選手はやっぱり地元勢ですよね。当初は瀬尾達也だけだったけど、推薦枠で新開文夫と岡孝が入って3人になりました。タカっちゃん(岡)なんて『せっかく鳴門で名人戦やのに、おれケガで休んでたから出走回数が足らんのや』ってベソかいてたんですよ。

 江崎顧問 四国ダービーのときに岡が言ってたよ。「昨年はフライングで半分しか走っていない」と。不完全燃焼やったね。推薦枠とはいえファイターぶりを発揮してくれるに違いない。

 加藤局長 そういや、新開さんが優勝したのはびっくりでしたね。

 江崎顧問 そうなんよ。4号艇から回り込んで2コースからインの松尾孝明を力ずくでまくり切った。鈴木猛、鈴木博、中島友和らを寄せ付けなかった。なんと、02年9月の浜名湖以来、6年半ぶりの優勝やった。2月の時点ではまだ名人戦の出場は微妙だったが、この優勝で主催者がきっと推薦枠に選んだのだと思う。

 加藤局長 瀬尾も直前の三国で優勝してます。

 江崎顧問 カドの4コースからインの山本修一、前本泰和をひとのみだった。

 加藤局長 地元3人はみんな好ムードですね。

 江崎顧問 かつての中道善博、新開文夫、鍛治義晴ならぬ瀬尾、新開、岡で即席の『うず潮トリオ』を結成や。

 加藤局長 もちろん、瀬尾が優勝候補の筆頭になりますね。

 江崎顧問 さばき、スピードもやけどスタート力が違う。名人戦になればなおさらや。古場輝義、松野京吾らも有力なV争い。

 加藤局長 大まかな流れはそんなところですか。

 江崎顧問 古場、松野は普段の記念戦でも準優ぐらいには乗る。いわば現役組や。瀬尾の強力な相手になる。

 加藤局長 ほかに有力どころは?

 江崎顧問 関忠志、新井敏司、林貢、池上哲二、田中伸二、山崎毅、新良一規、山崎昭生といったところ。関は昔も今も変わらないインガッツ。名人戦を取るとしたら今やね。新井は第4回の覇者。スタート力、整備力とも健在で一級品や。林はもう1度、A1に戻って記念を走りたいと気力はすごい。海野ゆかりが尊敬する池上はペラの精度が素晴らしい。

 加藤局長 ほかにも名人戦ならではの見どころがいっぱいありますよ。

 江崎顧問 60歳を超えてもガッツが衰えない万谷章と金井秀夫。特に、金井は関や国浦英徳らとのイン争いが見ものになる。上島久男のスタートも楽しみ。目立たないが、若女井正も上位にヒケを取らないスピードがある。佐藤勝生のさばきもまさに名人級。村上信二もエンジン次第では上位に進出してくる。

 加藤局長 万谷は2700勝に王手がかかりそうなんですよ。大記録を名人戦で派手に達成してもらいたいですね。それだけ、重みのあるシリーズだと思います。

 江崎顧問 そんな重鎮たちに負けず、おれたちも味のある紙面をファンに提供しようやないか。

 加藤局長 それじゃ、開幕をお楽しみに…。



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