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企画特集



競艇 第35回笹川賞特集


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プレーバック ~2001年~

<第28回>

松井「自分を見つめ直し」SG制覇

<2001年5月21日付紙面:浜名湖競艇>
 冷静さが生きた。松井がSG4V-。浜名湖競艇の「第28回笹川賞」(SG)は最終日の20日、第12Rで優勝戦が行われた。地元、1番人気で絶好の4カド、トップスタートから服部幸男がまくり切ったかと思われた瞬間、イン吉川元浩が激しく抵抗。両者の競りをついて差したのは、服部と同期であり盟友の松井繁(31=大阪)だった。これで99年賞金王決定戦以来、4度目のSG制覇を果たし、昨年からの不振脱出へキッカケをつかんだ。2着も大外から差した田中信一郎で大阪ワンツーとなった。

 感性のおもむくままに松井のVハンドルが入った。4カドから地元服部幸男がトップSからまくり。SG初優出の吉川元浩もインから意地の抵抗を見せた。2人がもつれあって圏外に去った後、1マークにはVコースが空いた。服部マークの5コースから会心の突き抜けで2度目の笹川賞。実に99年12月賞金王決定戦(住之江)以来、自身通算4度目のSG優勝だった。

 「4回目とか久しぶりとかいう話は僕に似合わん。しょっちゅう勝つような植木(通彦)さんじゃないから。勝ててホンマにうれしいです」。喜びの声から艇王・植木の名前が出た。言葉の意味をたどれば、99年の賞金王決定戦Vにさかのぼる-。「賞金王を勝ってから自分を見失った。てんぐになってたんでしょ。気持ちだけが空回り。成績も悪かった…」。天才レーサーと呼ばれた松井の中で“タイトルを取らねば”“勝たねば”の思いだけが大きくなり、スランプに突入した。昨年7月宮島OCでF、11月住之江競艇王CCでは2度の転覆失格、そして今年3月尼崎総理杯の初日F…。焦りは事故にもつながった。が、笹川賞を前に松井は「自分を見つめ直した」という。

 出した結論は「無事故で落ち着いていこう」。結果ではないシンプルな目標が、本能の走りを目覚めさせた。「予想以上に風が強かったし波も強かった。コースも6コースと思ってたけど、ピット離れが良かったからね」。その瞬間、瞬間に体が自然と動いた。優勝戦前日は「6号艇で人気もないでしょ。ノーマークにしとってください」と話していたが、ひそかに自信はあった。「まさかホンマにノーマークとはね。気合入りましたよ」と笑った松井には常勝の重圧を吹き払った明るさがあった。【草川太郎】

 ◆松井繁(まつい・しげる)1969年(昭和44年)11月11日、大阪府生まれの31歳。私立北陽高卒業。89年3月デビューの64期生。SG優勝は一昨年の住之江「第14回賞金王決定戦」以来4回目。G1優勝は通算16回。昨年の賞金獲得高は1億3424万300円。趣味はテニス。血液型O。166センチ、50キロ。家族は妻美雪さんと3女の5人。

※年齢は優勝時のもの

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