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競艇 第35回笹川賞特集


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プレーバック ~2004年~

<第31回>

超抜パワー上滝「体絞って」圧逃V

<2004年5月31日付紙面:尼崎競艇>
 無念の新鋭王座の借りは返した! “エースのジョー”が貫録の圧逃Vを飾った。兵庫・尼崎競艇の「SG第31回笹川賞」は30日、第12Rでオールスターの頂点をかけた優勝戦が行われ、超抜パワーでシリーズをけん引した上滝和則(36=佐賀)が、イン逃げで圧勝。98年宮島グラチャン以来、約6年ぶり3度目のSG戴冠を成し遂げた。2コース差しの今村豊が2着、大外から差した瓜生正義が3着に入った。

 上滝は勝つべくして勝った。たとえ強い向かい風が吹こうと、積年の思いが敗北を許さない。小回り起こしから猛然とスリットへ突っ込み、SKSを鳴らさず問答無用の先マイ。1Mで早々と勝負を決めた。

 11年前、当地新鋭王座優勝戦でインからコンマ01のF。ケタ外れのパワーに優勝しか見えなかったレースだ。「あれで尼崎には迷惑をかけたから。いつか借りを返すつもりだった。前検の時点でエンジンは飛んでたんで、体を絞ったんよ。でも一気に4キロも落とすと、さすがにしんどいわな」。朝、昼は何も食べず、集中力が切れないように水分だけを取った。ただ勝つことが支え。6日間、徹底的に体をいじめ抜いた。

 準優で山崎が2着になって、転がり込んだファイナル1枠。悔いなく自分の勘で勝負したかったが、S展示でコンマ05のFだった。同じ舞台で悪夢を2度繰り返すわけにはいかない。完ぺきに設定をつかんでいたSKSを使うことに決めた。「S展示は気持ちが前に出ていた? う~ん…そうかな。とにかく五分のスタートなら大丈夫と思ったしね」。

 98年6月の宮島GC以来、3個目のSGタイトルまで6年を要した。「去年の唐津(8月MB記念)も勝ちに行って取れんかった。SGで勝ちを意識することはそう何度もあるわけやないし、今回は絶対に勝ちたかった。早くビールが飲みたいわ」。

 今節は3カド一撃を見せるなど、新S展示のメリットをうまく生かしたジョー。賞金王決定戦出場が見えた今、メンタル面ではグンと余裕ができた。これからは変幻自在の駆け引きで楽しませてくれそうだ。【鎌田優】

 ◆上滝和則(じょうたき・かずのり)1968年(昭和43年)5月20日、大阪府生まれの36歳。87年4月に第60期として選手登録され、同年の唐津一般戦でデビュー。若手のころから強気のコース取りで鳴らし、96年の福岡・全日本選手権でSG初制覇。98年の宮島・グランドチャンピオン決定戦でも優勝。通算成績はSG3回、G1は13回優勝。趣味はゴルフ。164センチ、54キロ。血液型はA。

 

★今村豊(2着): 1マークは入ったかなと思ったけど、上滝の方が上だった。

★瓜生正義(3着): S遅れは悔しいけど、6号艇で3着ならいい方でしょう。

★吉川元浩(4着): いい足をしてたけど、1マークは5番が見えてターンできなかった。

★山崎智也(5着): 調整を絞り過ぎて足は悪かったが休み明けで上出来。

★浜野谷憲吾(6着): Sは全速。でも、早く締め過ぎて差し場がなくなった。

※年齢は優勝時のもの

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