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企画特集



競艇 第35回笹川賞特集


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プレーバック ~2005年~

<第32回>

艇王・植木がイン逃げで10度目SG優勝

<2005年5月30日付紙面:常滑競艇>
 艇王が完封の逃げで10度目のSG優勝を飾った。愛知・常滑競艇で連日、熱戦を展開したSG「第32回笹川賞」は29日、第12Rで優勝戦が行われ、植木通彦(37=福岡)がインから鮮やかに逃げ切って優勝。賞金4000万円ほかを手にした。植木のSG優勝は02年の住之江・賞金王決定戦以来。これで通算SGVは10回となり、野中和夫(引退)の17勝に続き、彦坂郁雄(同)に並び歴代2位タイとなった。常滑でのSG優勝は97年笹川賞以来、3度目。2着には今垣光太郎、3着は浜野谷憲吾が入った。

 新基準ペラ改正という競艇時代の転換期に、植木はビッグ10回目の優勝を果たした。初めてSGを取った93年(総理杯)は、ベテランやデカペラ全盛のころ。そこで新鮮なモンキーターンを駆使し歴史を変えた男は、笹川賞3回目の制覇によってファンに「艇王」をアピールした。

 「SG10回目の優勝っていうのはすごいことだと思いますよ。9回目(02年賞金王決定戦)を取った後、賞金王に出られなくて、変なこだわりがなくなった。初心に戻って一戦一戦走ろうと思った」。明確な目標を立てず、ひたすら前だけを向いて戦ってきた。全選手が悩みまくる新基準ペラに戸惑いながら、植木は結果を出した。

 「今回はたまたま勝てたと思う。この先、ペラがどうなるかの不安はあるから…」。3日目はフライング事故に巻き込まれず勝利、予選得点率トップを守り、ファイナル1枠ゲットという決定打が効いたのは事実。新ペラで先行き不透明な中、獲得賞金7500万円を突破し、年末に向けて視界は開けた。「周りのみんなが力を付けてきたし、ペラも変わって賞金王を考える余裕もない。グランドスラム? 若松のMB記念のことも考えていません」。

 SG優勝記録で植木が並んだ彦坂郁雄(引退)は、かつて「艇王」と呼ばれていた。偉大な先輩に肩を並べ、「少しでも彦坂さんに近づけるように頑張っていければいい」。レース後の入場門前には多くのファンが待っていた。歴史に名前を刻んだ植木通彦を見届けるために…。【津波謙次】

 ◆植木通彦(うえき・みちひこ)1968年(昭和43年)4月26日生まれ。福岡県出身。県立小倉商高中退。86年、競艇第59期生としてデビュー。鮮烈なモンキーターンでベテランに真っ向勝負を挑み、スピーディーなレースの旗手として新時代を築く。G1優勝は通算20回。93年の戸田総理大臣杯を制して以来、今回の笹川賞でSGは10回目の優勝。SG歴代2位タイに浮上した。数々の実績から「艇王」と称される。趣味はゴルフと釣り。166センチ、51キロ。血液型O。

 

★今垣光太郎(2着): 浜野谷君が行ってくれて、いい所を差せたけど…。

★浜野谷憲吾(3着): Sは80で放ってしまった。全速ならまくれていた。

★佐々木康幸(4着): 1Mでキャビって、皆に迷惑をかけて申し訳ない。

★三嶌誠司(5着): Sを失敗したのが情けない。足はいい状態だった。

★瓜生正義(6着): 思い切ってSが行けなかった。また次も頑張る。

※年齢は優勝時のもの

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