プレーバック ~2006年~
山崎新モンスターだ!ファン投票1位V
<2006年5月29日付紙面:戸田競艇>
ファン投票1位にトモヤがしっかり応えた。SG第33回笹川賞優勝戦が28日、戸田競艇場12Rで行われ、イン山崎智也(32=群馬)がカド原田幸哉のまくり差しを抜群の機力で制して逃げ切った。笹川賞は98年桐生大会に次ぐ2度目のV。通算4個目のSGタイトルを手中にした。ファン投票1位選手の優勝は93年の“モンスター”野中和夫(現選手会長)以来、13年ぶり2人目。山崎は優勝賞金4000万円を加え、賞金王レースも一気にトップに躍り出た。
インを回った山崎は小回りブイから起こした。スリットでは内4艇がほぼ同体だったが、2コース浜野谷が下がり、その外が伸びてくる。1Mを先マイしたが、カド原田がまくり差しのハンドル。しかし、そこからのパワーが違った。山崎は並ぶ間も与えず、一気に突き放し、後は独走。歓喜のゴールは派手なガッツポーズでファンの大歓声に応えていた。
6万6959票に推されたファン投票1位。2回目の1位にしてくれたファンの後押しは、山崎に大きな力になった。投票1位選手の優勝は、93年(丸亀)の野中和夫以来。野中は3度も投票1位に応えたが、モンスター以外はなし得ていない偉業を達成した。
今節は早くから「エンジンは節イチ。優勝します」と口にしていた。確かに機力には自信があった。しかしその背景には、実力拮抗(きっこう)の艇界で「自分は野中さんと同じようなすごいことができる選手じゃない」という正直な気持ちが一番にあった。それを「ファンの後押しを力にしたい。(優勝を)意識して言葉にすることで現実に」と前向きにとらえ、自らの中でパワーに変えていった。それは「すごい力を感じた」という準優の逆転劇で結実する。その時すでに山崎の優勝は約束されていた。
これで賞金王レースもトップに躍り出た。4月からG1以下のレース賞金が下がり、賞金王決定戦出場にはSG優勝は断然有利となる。それをクリアしたわけだが、「投票1位に応えられたのがうれしい。賞金王はおまけでしょう」と笑った。今節直後には、地元桐生のG1ダイヤモンドCも控えている。名実ともにトップレーサーとして、トモヤは走り続ける。【中川純】
◆山崎智也(やまざき・ともや)1974年(昭和49年)3月11日、群馬県生まれ。県立館林高中退。92年9月、第71期生として選手登録。初優勝は94年10月の平和島タイトル戦。SG初出場は97年若松MB記念で、同年9月の桐生周年でG1初優出(2着)。同年10月の唐津ダービーでSG初制覇。SG通算22優出で優勝4回。G1は63優出、優勝20回。独身。165センチ、50キロ。血液型はA。
★原田幸哉(3着)Sも少しちゅうちょしたが、思ったよりも伸びなかった。
★川崎智幸(4着)6コースからSで遅れてしまっては…。足は良かった。
★浜野谷憲吾(5着)智也や西島さんにはスリットから置いていかれた。
★烏野賢太(6着)1Mは展開がなかった。足自体も準優の方が良かった。


