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競艇 第35回笹川賞特集


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プレーバック ~2007年~

<第34回>

瓜生「展開向いた」悲願のSG初V

<2007年6月4日付紙面:住之江競艇>
 住之江競艇の「SG第34回笹川賞」は3日、第12Rで優勝戦が行われ、瓜生正義(31=福岡)が1周2マークでの前競りに乗じて浮上、SG10回目の優出にして、悲願のSG初Vを達成した。瓜生は獲得賞金2位に浮上し、地元福岡で開催される賞金王決定戦の出場へ大きく前進した。2着には2マークで松井繁に突進した原田幸哉が、3着には浜野谷憲吾が食い込んだ。

 訓練生時代から培った同期生の強固なきずなが、瓜生に悲願のSG初優勝をもたらした。感動が体中を駆け巡る。幾多のプレッシャーから解放された表彰式の瓜生にようやく照れくさそうな笑顔が戻った。
 予選トップ通過、そして準優、優勝戦の1号艇。歴戦の勇士といえども大舞台の重圧に押しつぶされそうになる。「準優の日は本当に1日中おかしかったですよ」。そんな瓜生に原田、魚谷智之らの76期生が笑顔で声を掛け続けた。それでも「1号艇が続いたのはプレッシャーだった。勝手に緊張してしまって…」。

 SG優勝をひとりで背負い込んだかのように、ファイナルが近づくに連れ、緊張感はピークに達した。進入では回り込んだ三嶌を原田がブロック。同期の強固なアシストが、瓜生の先マイ態勢を築いた、と思った直後に「やっちゃった~と思った。お願いします、差さないでください」。ターンマークを外して頭の中は真っ白。このチャンスを百戦錬磨の王者・松井が見逃すはずもなく、ズブリと差し切ってしまう。ところがドラマは1周2Mで急展開を迎える。原田が松井に敢然とダンプを仕掛けた。「原田君には気付かなかった。展開がいい方向に向いてくれました」と再度のアシストをもらって、瓜生はSG初Vを手中に収めた。

 時間がたつに連れ、感動が実感へと変わっていく。例年、賞金王決定戦のボーダー付近に位置し、話題を独占している瓜生だが「今年は盛り上げられなくてすみません。1つSGを取ったことが、自信になれば…。賞金王へは、同期のみんなと一緒に行きたい」。ついに無冠返上を果たした瓜生。照準はすでに、暮れの大一番へと定まっている。【是石真紀】

 ◆瓜生正義(うりゅう・まさよし)1976年(昭和51年)3月5日、福岡県生まれ。福岡県立嘉穂東高卒、76期生として95年5月に若松競艇場でデビュー(6着)。同期には今回の笹川賞でワンツーを決めた原田幸哉はじめ魚谷智之、横西奏恵ら逸材ぞろい。初優勝は96年12月の平和島一般戦。G1は4回優勝している。家族は妻と1男。159センチ、50キロ。血液型A。

 

★原田幸哉(2着): 瓜生が勝って良かった。足は完ぺきで、乗り心地もよかった。

★浜野谷憲吾(3着): 大外は想定内だった。チルト0度だったら2着があったかも。

★三嶌誠司(4着): 出足も伸びもトップクラスになっていた。いいSが行けたが…。

★田村隆信(6着): いいSが行けたが、内の艇に半分引っ掛かってしまったのが痛い。

※年齢は優勝時のもの

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