2年連続MVPの王者松井が優勝候補筆頭
10年のSG第1弾、第45回総理大臣杯が、17日から東京の平和島競艇場で開幕する。前身の鳳凰賞を含めると同タイトルの平和島開催は最多の13回目。その伝統の一戦に2年連続でMVPに輝いた艇界の王者・松井繁をはじめ、昨年、松井と並ぶSG2冠で、連覇の懸かる池田浩二や、地元で気合の入る浜野谷憲吾ら豪華メンバーで覇を争う。
連覇狙う池田に忘れていけない井口の存在
昨年の住之江賞金王決定戦を制するなど2年連続のMVPに輝いた松井繁は、今年も2月の近畿地区選(住之江)で優勝し、順調に滑り出している。平和島でSGが行われる度に、優勝なしの当地実績の乏しさが危惧(きぐ)されるが、それはもう過去のこと。年々、減音のレース場が増え、それに絶妙な対応力を見せている松井に、そこまでの苦手意識はない。確かに平和島を走る機会は少ないものの、今の松井が凡走するとは考えにくい。よほど劣勢なエンジンを引かない限り、その安定感は随一で、常に優勝候補の筆頭になる。
松井に迫るのは近況充実の池田浩二か、「一走入魂」で常に勝利を目指す今垣光太郎か。特に池田は年始の常滑一般戦であっさりと優勝。尼崎周年は準優勝戦で敗れたが、その後は東海地区選(常滑)、徳山MB大賞のG1優出など、優出が続く。「今年は去年以上の成績を」。常に慎重な口ぶりの池田が、今年は珍しく意気込んでいる。スタート力に定評のある菊地孝平、的確なエンジン出しからコースを問わない決め手を繰り出す吉川元浩も、初日ドリーム戦から争覇圏内に絡んでくる。
地元からは浜野谷憲吾、飯山泰、中野次郎、三角哲男、福島勇樹の5人が参戦する。昨年、久しぶりに賞金王決定戦出場を逸した浜野谷は当然、今年はリベンジへ気合が入る。常々、「平和島では負けるつもりはない」と語るだけに、地元の意地もある。飯山、中野は近況にひところの勢いはないが、地の利で格上を脅かす。
忘れていけないのは、08年の当地笹川賞でSG初優勝を飾った井口佳典の存在だ。F多発で不振だった昨年は賞金王決定戦連覇の舞台にすら立てなかったが、賞金王シリーズの優勝で、最後の最後に今回の出場権を得た。「総理杯? 平和島でしょ。任せて」と自信をのぞかせる。ほかではターン力のある瓜生正義、田中信一郎に、当地周年の優勝経験もある湯川浩司らの爆発力も侮れない。