過去のレース ~2001年~
グレートレーサー烏野、イン速攻!
平和島競艇G1トーキョー・ベイ・カップ(開設52周年記念)の優勝戦は、9月12日に行われ、烏野賢太(38=徳島)がイン逃げで快勝。同記念3回目の優勝(過去97年と00年にV)を飾るとともに優勝賞金750万円を獲得した。烏野はスタート展示同様、インを死守。03の快スタートから1M先マイしたが、2Mをターンミス。2周目で辻栄蔵に詰め寄られたが振り切ってゴールイン。烏野のG1優勝は04年10月住之江高松宮記念以来。
みんなが待ってたグレートレーサー・ケンタのお立ち台だ。SGファイナル挑戦10度目で悲願を達成! 尼崎競艇の「第36回総理大臣杯競走」は20日、優勝戦を行い、好枠ゲットの烏野賢太(33=徳島)がイン死守からコンマ08のトップスタートで文句なしの逃げを決め、ノドから手が出るほど欲しかったSGタイトルと賞金4000万円を獲得した。2着は2コースから差し粘った西島義則。圧倒的な1番人気を背負った山崎智也は、カドを山室展弘に取り負け、1Mも行き場なく2周2Mで転覆した今村豊と接触して無念のエンストに終わった。
まぶしい夕日に向けて、高らかに1本指を立てた。戦前の山崎智也人気をくつがえす華麗なイン速攻。ピットに揚がってきた烏野を、同期の浜村芳宏、上滝和則が抱きつき迎え入れた。“グレートレーサー”誕生の瞬間だった。
結果だけは言えても、レース前は勝てる自信など全くなかった。「朝の特訓で、2着(山崎)や3着(今村)に出て行かれて『優勝はないな』って思ってた」。
それでも、数々の舞台で屈辱を味わった男は、慌てなかった。「今回で(SG優出は)10回目やけど、前回(昨年11月・競艇王CC)からそれほど緊張することがなくなった」。自分の中に自然と余裕が生まれ、レースに集中できる。優勝戦最大のポイントだったコース取りも「勝てることはないと思ったけど、1枠だしインだけは突っ張ろうと…」。西島義則の前付けを阻止して、コンマ08のドンピシャスタート。ハートの強さを前面に出して、完ぺきな走りを見せた。この勝利は、烏野だけのものじゃない。家族、そして同期、同県で苦楽をともにした浜村芳宏の存在も大きかった。「僕は昨日(19日)から何も言えなかった。あとは自分との戦いやしね。ほんと、良かった」ち語る浜村の表情から、烏野を案ずる気持ちが伝わってきた。
無冠の帝王とはもうオサラバ。これからは、Sとしての挑戦が始まる。「今年は一般戦ばかりだったので、総理杯は楽しかった。これからは、なんぼでもSGを勝てるんちゃうかな~」。
周囲を笑いに誘うほど、すべての緊張感から放たれた烏野。確かな強さを身につけたグレートレーサーが今年のSG界を引っ張る予感がしてきた。 【津波謙次】