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競艇 第43回総理大臣杯(SG)特集


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過去のレース ~2005年~

<第40回>

ヤング笠原がSG初出場で初優勝!

 静岡のヤング笠原亮(25=静岡)が、SG初出場で初優勝の大仕事をやってのけた。今年最初のSG、東京・多摩川競艇場の第40回総理大臣杯の優勝戦が最終日の27日行われ、3コース進入の笠原が先まくりの岡本慎治を2段ツケマイして1着。優勝賞金4000万円と向こう1年間のSG出場権を獲得した。初出場初Vは、草創期を除き中本逸郎(広島=総理杯)、嶋岡孝(三重=ダービー)、高橋博文(大阪=総理杯)に続いて4人目。

 すごい2段ツケマイだった。ベテラン岡本が選手生活24年目のSG初優勝を狙って先まくりしたが、5年目のヤング笠原がその上を有無を言わせず握ってつぶした。「差しかまくりか。基本的にはテクのない自分はまくり(ツケマイ)しかない。落とさず、全速で握って回るのが取りえ」とばかりに、多摩川の1M奥水面を豪快にモンキーターンでツケマイを決めた。

 「僕なんかが勝ってしまって、すみません」が優勝の第一声。その後も「すみません」の連発だった。SG初出場は、昨年の一般戦6回の優勝で決めた。「ダービー勝率なんか低いし、1回でも走りたいSGは総理杯しかないと思っていた」念願の初出場。「一番下手な選手です。走るのが楽しいだけで、勝つなんて思わなかった。初日から優勝戦までずっと緊張感はなかった。優勝して初めて緊張しました」と初々しい。

 凱旋(がいせん)のピットに上がってくると、師匠の服部幸男とガッチリ抱き合った。レース前に笠原が「もし優勝したら、抱き合ってください」と服部にお願いしていたことの実行だ。大好きな、尊敬する服部師匠はシリーズ中も細かいアドバイスをしてくれた。早速の恩返し。スポーツの男同士の抱き合いは美しい。

 さあ困った。記念優出1回だけの、名もない一般戦クラスだった笠原が、晴れのSGレーサーに変わった。「これからが大変。次のびわこ(周年記念)どうしよう」と人気になる心配をする。「一発屋で終わらないように、これからは整備力とテクを磨きたい」と決意を新たにする。

 沼津学園高時代は、野球部で県大会ベスト4進出。二塁手、2番打者で「送りバントばかりでした」と脇役の存在。「スポーツの世界で生きたい」と選んだ競艇で、初めて主役になった。 【永井伸彦】

※年齢は優勝時のもの

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