松井完ぺき7度目SG優勝/競艇

- 優勝しウイニングランで喜ぶ松井繁(撮影・渦原淳)
<児島競艇:総理大臣杯>◇SG◇最終日◇30日
自ら描いた勝利のシナリオを王者・松井繁(38=大阪)が完ぺきに演じ切った。08年のSG第1弾は前検日からリードし続けた松井が、1号艇から楽インに持ち込んで逃げ切った。06年12月の賞金王決定戦以来1年3カ月ぶり、通算7度目のSG制覇、総理杯は初めての優勝を飾った。5号艇から果敢なコース取りで全速戦を挑んだ三嶌誠司が、差してきた中島孝平を2マークで沈めて2着に、追い上げた辻栄蔵が3着に入った。
前検日に得た好感触から組み立てたVシナリオを完ぺきに仕上げた。松井はコンマ10の踏み込みから危なげなく押し切った。王道を貫き、総理杯を自身7つ目のSGコレクションに加えた。Vゴールの瞬間、王者は緊張の糸をほどいた。「ゴールして思ったのは疲れたという気持ちやね」とホッとした表情を浮かべた。
「たまたまじゃなくて狙って取った優勝。完ぺきやね」と胸を張った。47号機を引き当て、いきなり手応えを感じた。その時点で優勝を意識し、初日ドリーム戦の2着で「出口のスピードが違った。これで確信に変わった。でも優勝できると思った時点でプレッシャーに変わる。早い段階からなんで、すごくしんどかった」。6日間、いや前検からの7日間、優勝だけを見据えての戦いだった。予選得点率トップ、準優を逃げ切って優出、そして最後も1号艇で逃げ切る。完ぺきな戦いを進める中で、松井は究極の重圧とも闘っていた。王者にしかできないVへの軌跡だった。
若手の台頭が叫ばれる艇界だが、第一人者としての自負も示した。「自分が強くなっているのを感じる。僕らが記念を走りだしたころ、40~45歳ぐらいの人が強かった。若い子たちもいいライバルだけど、僕らの世代が、頑張らんとね」。
08年のSG第1弾を制して、早くも暮れの賞金王へメドをつけた。「これで後の戦いは楽になるでしょ。これからも他を圧倒していくつもり」。円熟期を迎えた松井が08年のSGを総なめにせんばかりの強さを児島でみせた。【草川太郎】
[2008年3月31日8時58分 紙面から]
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