ジュピタ快勝天皇賞へ名乗り/阪神大賞典
<阪神大賞典>◇23日=阪神◇G2◇芝3000メートル◇4歳上◇出走13頭
古馬長距離界に新星が誕生した。4番人気アドマイヤジュピタ(牡5、栗東・友道)が4角先頭から後続を突き放し、2つ目の重賞制覇を飾るとともに、天皇賞・春(G1、芝3200メートル、5月4日=京都)の主役へ名乗りを上げた。岩田康誠騎手(34)は今季重賞4勝目。1番人気のポップロックは3着に敗れた。
3コーナー手前で馬群が動き始めた。「上がり勝負なら絶対に負けない」。岩田は自信を持って、アドマイヤジュピタを先頭へ押し出した。最大の武器である瞬発力が爆発。振り下ろすムチに鋭く反応した。断然人気のポップロックが伸びあぐねている間に独走態勢に入った。58キロも、直線の急坂も関係なし。2馬身半差をつけてゴールへ飛び込んだ。
岩田は「前に行ける脚があるし、折り合いも完ぺきだった。前走が少し重かったから、絞れていたのも良かった」と勝因を語った。19、20日と異例の2日追い切りを敢行した。友道康夫師(44)は「水曜日の時計が予定より少し遅かったからね。考えた結果、翌日もやることにした」と話す。馬体はきっちり絞れ、前走からマイナス10キロの502キロ。英断が実った。
友道師と岩田騎手のコンビは、これまでに31勝をマーク。全117勝のうち4分の1に匹敵する勝ち星を挙げているが重賞は初。岩田が中央入りする前から腕を高く買っており、かわいがってきた。岩田も兄のように慕っている。「ジュピタの初勝利(05年12月25日)は、中央入りする前の岩田くんだった。いつか一緒に重賞を勝ちたいと思っていた」。トレーナーの思いは実現した。
「もともと期待の高かった馬。目標は春の天皇賞だし、がっつり頑張る」と岩田。混沌(こんとん)とした長距離界に誕生したスター候補。岩田の腕で一気にスターダムに上り詰める。【和田美保】
[2008年3月24日8時17分 紙面から]
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