イダテンが一発狙う/NHKマイルC
<NHKマイルC>
見限るのはまだ早い。新馬戦を勝ち、ラジオNIKKEI杯2歳Sで2着に好走したサダムイダテン(牡3、栗東・中村)が、マイル戦で一発を狙う。共同通信杯5着、スプリングS12着で評価を落としたが、2歳時は「クラシックの最有力候補」とまで言われた逸材。路線変更で復活する。
サダムイダテンは6日朝も角馬場で調整。今回が初コンビとなる岩田騎手を背に、追い切りに備えてじっくりと体をほぐした。見栄えがする体ではないが、一時期より数段良くなった毛ヅヤが上昇度を物語る。
この春には堂々と主役を張るはずだった。中村師は「調教師生活でこれだけの馬に会ったことはない」と話していた。だが、この日の朝にトーンは一気にダウン。「もう言わない。人生で万人の前でこんなに恥をかいたことはない」と苦笑する。スピードに乗ってからのフォームが一級品。1週前追い切りでは、Dウッドでラスト1ハロン10秒8という猛時計をマークした。底知れぬ能力を秘めていることは間違いない。「今回は初めて人気がない。気楽な立場で臨める」とひそかに上位を狙う。
NHKマイルCでの騎乗が決まってから、岩田はレースがある土、日と全休日の月曜以外は毎日イダテンにまたがった。時間が許す限り、寄り添った。この日も上がり運動後に清水助手とともに馬体を洗った。園田時代の岩田と清水助手は兄弟子、弟弟子の関係。午後4時から名古屋で行なわれた、かきつばた記念に間に合うぎりぎりまで付き合った。岩田は「追い切ってからまた話すわ。良くなってるよ」と言い残して車に乗った。
今回は新馬を3馬身差で圧勝して以来のマイル戦。雪で順延となった共同通信杯(芝1800メートル)のラスト1ハロンで止まったことを考えれば、距離短縮はプラスに出る。新馬戦での「大物」の予感が、現実になるかもしれない。【高橋悟史】
[2008年5月7日6時34分 紙面から]
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