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シェンク豪脚V、河内師初重賞/関屋記念

関屋記念を制したマルカシェンクと福永騎手(馬上)。左端は河内師
関屋記念を制したマルカシェンクと福永騎手(馬上)。左端は河内師

<関屋記念>◇10日=新潟◇G3◇芝1600メートル◇3歳上◇出走12頭

 騎手時代に名を成した河内洋師(53)が、マルカシェンク(牡5、栗東)で調教師転身後初の重賞制覇を飾った。これまで2着6回を数えたが、31回目の挑戦で達成。愛馬はメンバー最速の上がり32秒3の豪脚を使い、秋のマイル戦線に堂々と名乗りを上げた。

 暑い中でもスーツとネクタイ姿でマルカシェンクの表彰式に臨んだ河内師は、ようやく手にした重賞タイトルに表情を和らげた。「長かったな」。

 05年の開業以来、厩舎の年間勝利数は順調に伸びていた。しかし、重賞にはなかなか手が届かなかった。懐かしい味を思い出させたのは、瀬戸口厩舎の解散に伴い移籍したサンデーサイレンス産駒だった。4角最後方に近い位置から直線だけで突き抜けた。新潟の芝で上がり32秒3は、歴代2位(マイル以上)の豪脚だった。

 「2着が6回あったから…。またどれかにやられるんじゃないかとヒヤヒヤしていた」。トレーナーは惜敗の回数をしっかりと記憶していた。アグネスアークで3回、ニシノマナムスメで2回、マルカシェンクで1回。通算2111勝を挙げた騎手時代は、デビュー2年目の75年に小倉大賞典をロッコーイチで勝ち、引退する前年まで134もの重賞勝利を積み重ねた。その昔は芸術的な騎乗で、いとも簡単にさらっていった。調教師になって生みの苦しみを味わっただけに、喜びもひとしおだ。

 主戦を託された福永騎手からも笑みがこぼれる。「最初に河内さんの顔が浮かんだ。2度の骨折や開腹手術を経験したけれど、順調ならネオユニヴァース以来の感触が得られた馬。またG1戦線で戦わせたい」。

 05年デイリー杯2歳S以来の重賞2勝目を挙げたマルカシェンクは今後、11月23日京都のマイルCS(G1、芝1600メートル)を目標に厩舎で調整される。「これをきっかけに、ほかの馬も頑張ってくれないかな」。大きな1勝が、河内時代の再来を予感させた。【岡山俊明】

 [2008年8月11日8時22分 紙面から]


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