フィールドベアー最高の状態/札幌記念
<松末守司の万券王子:札幌記念>
函館記念に続いてフィールドベアーにこん身の◎だ。21日、追い切りを見届けた担当の原園厩務員が、静かだが自信に満ちた表情でつぶやいた。「この馬には本当に驚かされる。コンスタントに使ってきているがまだ上昇している。ほんと、ようなった」。ここが夏の集大成。最高の出来に仕上がった。
函館記念は鼻差の2着に惜敗したとはいえ、腰の弱さ、深管の痛みが解消し、本格化を示した。体の成長とともにゲートも安定し、4月の福島民報杯から1、3、1、2着と崩れなくなった。同厩務員は「痛みがあった以前は、前脚だけで走るような感じで、つらくなるとけいこでも頭が高くなったが、それがなくなり体全体で走るようになった」と話す。目いっぱい走れるようになり、どちらかというと時間がかかったカイバ食いも今は、30分でぺろりと平らげる。
同厩務員は過去にカツラギエース(ジャパンCなどG1・2勝)、カツラギハイデン(阪神3歳S)を手がけた腕利き。その過去の経験を糧に愛馬を育てあげてきた。カツラギエースも同じように腰の弱さを抱えていた。医療が発達していない当時は毎日、診療所に通い腰のケアを施し、G1までたどり着いた。「馬に何かしてやれるのはそばにいるおれたちだけ。努力すれば変わってくれることを教えられた」。体質の弱かったベアーも診療所に通いながら、毎日マイクロレーザーをあてた。旋回癖があるため、砂場に連れて行き気持ちをリフレッシュさせた。それに馬がこたえた。「以前とはまるで別馬。大きいところをとれる時はこんなふうに変わってくるもの」と同厩務員。
唯一、札幌への輸送が不安材料だったが、23日に愛馬にまたがった秋山騎手は「もっとテンションが上がるかと思ったが落ち着いている。状態はめちゃくちゃいい」と不安を打ち消した。秋には天皇賞に向かう予定。夏の王者の称号が、G1舞台への夢切符となる。馬単(3)=(5)、(3)=(11)、(3)(7)、(3)(1)、(3)(2)、(3)(4)。
[2008年8月24日7時15分 紙面から]
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