ツルギ秋G1へ6連勝だ/キーンランドC
<キーンランドC:追い切り>
「サマースプリントシリーズ」の第4戦キーンランドC(G3、芝1200メートル、31日=札幌)の追い切りで、5連勝中と勢いに乗るマヤノツルギ(牡4、栗東・梅内)が函館ウッドで万全の動きをみせた。今夏最大の上がり馬に、新コンビを組む横山典弘騎手(40)もぞっこん。秋G1参戦へ向け、まずは初重賞をいただく。
勢いはだれにも止められない。マヤノツルギは新コンビとなる横山典騎手を背に、ウッドコースを疾走した。向正面から徐々にスピードを上げ、トップギアに入ると体が沈んだ。直線は他厩舎の馬と併せる形。特に気負うこともなくシャープに伸びて、5ハロン65秒9、ラスト1ハロン12秒4で駆け抜けた。馬なりで目立つ時計ではなかったが、この馬のために札幌から駆けつけたあん上は「さすが5連勝した馬だね。レースを見てスピードがあるのは分かっていた。(調教に)乗って良かった」と非凡な能力を感じ取った。
短距離界のニュースターへの期待がかかる。昨年6月の未勝利勝ちから3度の休養を挟み、今夏の北海道シリーズで5連勝を達成した。前走のUHB杯では不良馬場の中、落鉄しながら2馬身差の圧勝。丸1年負けなしと底知れぬ強さを見せる。梅内栄子助手は「もともと厩舎で期待していた馬。ようやく力通りに走れるようになった」と話す。
重賞級の素質がありながら、ソエ(若駒に見られる脚部の炎症)など体質的に弱く出世が遅れた。乗り運動、運動後のケアに時間をかけて成長を促す。焦らずじっくり仕上げた結果が、ここへきての快進撃につながっている。同助手は競馬学校初の女性厩務員。学校時代は藤田騎手などとともに学び、今でも騎手仲間から「栄子ちゃん」と親しまれ、女性ならではの気配りで愛馬を育てた。「骨が強くなりダメージが少なくなった。順調に使えることが何より大きい」と本格化を確信する。
6連勝がかかった初重賞。横山典は先週の札幌記念を制しており人馬ともに勢いがある。同助手は「重賞を取れる力はある。今回そうなれば大きいところにいきたいですね」。走り続ける連勝街道の先に、さらなる高みが待つ。【松末守司】
[2008年8月28日8時41分 紙面から]
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