グロウ進化、川田夏王者に導く/新潟記念
<新潟記念:追い切り>
小倉記念2着のダイシングロウ(牡4、栗東・松田博)が「サマー2000シリーズ」最終戦、新潟記念(G3、芝2000メートル、31日=新潟)で重賞初制覇&シリーズVを狙う。最終追い切りは栗東Dウッドで6 ハロン 82秒7。力強い動きで状態の良さをうかがわせた。今週、騎乗停止から明ける川田騎手が、タイトル奪取へ導く。
ダイシングロウが激しくチップを蹴り上げた。前日の雨で力のいる馬場コンディションもお構いなし。単走でいっぱいに追われると6ハロン82秒7、しまい12秒6で駆け抜けた。道中はスムーズに折り合い、しまいは鋭い伸び。競走馬として完成の域を感じさせる最終調整だった。松田博師は「動きは変わりない。成長したな。前は引っ掛かっていたが、馬に余裕が出てきた。1走ごとに良くなっている」と目を細めた。
小倉記念は初の重賞挑戦で56キロ。厳しい条件の中でドリームジャーニーの2着に入った。道中は行きたがる面もなく、後方で折り合って上々の切れ。「この前はG1馬の脚に屈した感じでしたね。でも、この馬もいいレースをしてくれました。後ろから並ばれることもなかったですから」。3戦連続で手綱を取っている川田騎手も、グロウの進化を肌で感じている。特に折り合い面の進境が目覚ましい。「最初乗った時はハナを切っているのに結構引っ掛かったけど、2回目は掛からず、3回目は(最初)まったく進んでいかなかった。精神的にどっしりしてきましたね。あの馬には位置取りより、気分良く走らせることが1番です」と完全に手の内に入れている。
川田は昨夏の「サマースプリントシリーズ」で、サンアディユを総合優勝へ導いた。今年はダイシングロウで「サマー2000シリーズ」の頂点を目指す。V条件は1着でミヤビランベリが4着以下。「この馬にはチャンピオンの可能性が大いにありますからね。取らせてあげたい」。
2週間の騎乗停止明けとなる川田。その間に見た北京五輪に刺激を受けるとともに、自らの闘争心を駆り立てた。今週の新潟メーンで“金メダル”を獲得するのは、この男だ。【平本果那】
[2008年8月28日8時40分 紙面から]
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