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浜中地元で重賞初制覇/小倉2歳S

ゴール前差し切り、デグラーティアの馬上でガッツポーズの浜中騎手
ゴール前差し切り、デグラーティアの馬上でガッツポーズの浜中騎手

<小倉2歳S>◇7日=小倉◇G3◇芝1200メートル◇2歳◇出走16頭

 小倉出身の19歳、浜中俊騎手が地元で重賞初制覇を飾った。3番人気デグラーティア(牝、栗東・宮本)をうまく導き、直線は力強く抜け出した。同馬はこれで無傷の3連勝。人馬ともに暮れのG1へ向けて、大きな1歩を踏み出した。なお、浜中は08年の小倉リーディングも獲得。ダブルの喜びとなった。

 デグラーティアは抜群の手応えで直線に向いた。残り1ハロンで前を行くツルマルジャパン、コウエイハートを飲み込むと、2着に1馬身1/4差をつけてゴール。浜中は地元の大観衆へ向けて、誇らしげにガッツポーズ。少々フライング気味の雄たけびが、喜びの大きさを表していた。

 「最後の直線は、この子の根性に言葉が出ないくらい感動してました。最初から最後まで手応えがすごかった…。地元で勝てたのは最高にうれしい」。会心のレース運びに思わず胸を詰まらせた。浜中は信じていた。大外枠から絶好のスタートを決めたが、内からハナを主張するツルマルジャパンを見ると、スッと控えた。2歳馬らしからぬレース運びに胸は高鳴った。勝負根性なら1番。その思いはゴールするまで変わることはなかった。

 初の重賞制覇を手にすると同時に、今年目標に掲げた08年小倉リーディングも手中にした。7日終了時点で全国リーディング13位の若武者は、またひとつ大きな階段を上った。浜中を所属騎手として預かる坂口正大師(67)は、これまで厳格に接してきた。この日も「入線前にガッツポーズはいかんな」と言いながらも「まだ油断したらいかんけど…よく落ち着いて乗っていたと思う」と、目を細めながら愛弟子を祝福した。

 宮本博師(45)にとっても、開業5年目で待望の重賞初制覇だ。「もう展開とか見る余裕がなかったよ。最後は馬と一緒で無我夢中だった」と喜んだ。栃木県産馬の重賞制覇は、JRAでは94年札幌スプリントSのゴールドマウンテン以来の快挙となる。今後は近日中にグリーンウッドへ放牧に出され、馬の調子を見て11月9日京都のファンタジーS(G3、芝1400メートル)から、12月14日阪神の阪神JF(G1、芝1600メートル)の予定。若き浜中とのコンビが熟成するのは、まだこれからだ。【鎌田優】

 [2008年9月8日8時48分 紙面から]


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