ウオッカ東京狙い撃ちローテ/天皇賞
<岡山俊明の本日快晴:天皇賞>
天皇賞(秋)は堅く収まる。岡山俊明「本日快晴」は最強牝馬ウオッカに自信の◎だ。牡馬一線級相手のダービー、安田記念で見せたパフォーマンスは、歴代の名牝の中でも群を抜いている。毎日王冠2着は負けて強しの内容だった。宿敵ダイワスカーレットが休み明けなら、負けるわけにはいかない。
競馬では2強並び立たずという格言があるが、3強の時はすんなり決まるケースが多い。前売りオッズが示す構図は典型的な3強。1番人気の支持を受けたウオッカでいける。ぶっつけのダイワスカーレット、古馬と初対戦のディープスカイと比較して不安要素が少ない。日本で最もタフな東京競馬場で牡馬相手にダービーや安田記念を勝ってきた実績を思い起こせば、今さら言うまでもなく史上最強クラスの牝馬。個人的にはエアグルーヴやメジロドーベルを超えていると思う。能力を信じよう。
府中は【2 2 0 1】で、最低でもジャパンCの0秒2差4着。長いストライドを526メートルの直線で最大限に生かし、末脚を爆発させている。秋のローテーションを得意コースに絞った陣営の采配は吉と出るに違いない。
逃げて頭差負けした前走毎日王冠は悲観しなくていい。スーパーホーネットの藤岡佑騎手に完ぺきに乗られ、目標にされた分の敗戦。3着アドマイヤフジは2馬身離れた。武豊騎手が「差される脚色ではなかったのに、大駆けにやられた」と語ったのは、負け惜しみではない。収穫はあった。牝馬には酷な57キロを背負い、なおかつ自力で出した1分44秒6は価値がある。後半の1000メートルが56秒9! 4コーナーから直線にかけての200メートルは、10秒5の瞬発力で後続を突き離している。この驚異的な一瞬のスピードをどこで発揮するかが、名手に課された命題だろう。1キロ減って56キロなら能力全開だ。
普通なら不利になる東京2000メートルの外枠も、跳びが大きく包まれると良くないウオッカには好都合。馬群の外めをスムーズに追走できる。ジョッキーはドバイデューティフリー4着、ヴィクトリアマイル2着、毎日王冠2着に続く4度目の騎乗。引っ掛かる危険性を熟知し、やってはいけないことは分かっている。追い切りの感触は「自分が乗った中では一番いい」。実力互角の宿敵ダイワスカーレットとは、1度たたいた効果の差が出るはずだ。状況は断然有利。負けてはいけない。
[2008年11月2日9時50分 紙面から]
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