57・5キロでもブション/AR共和国杯
<アルゼンチン共和国杯>
ハンデ57・5はキロ勝利のサイン?! 11カ月の休み明けのネヴァブション(牡5、伊藤正)が、アルゼンチン共和国杯(G2、芝2500メートル、9日=東京)で復活する。骨折明けだが、じっくり乗り込まれ出走態勢は整った。このレースは58キロ以上背負うと苦戦が目立つが、57・5キロはギリギリ勝利をつかめる範囲内。昨年の日経賞でマツリダゴッホを破った実力馬が、東京でも力強い走りを見せる。
混戦を 綿密データで 見極める
アルゼンチン共和国杯は例年荒れる傾向にある。混戦を見極める指標になるのが、勝てるハンデのボーダーラインだ。57・5キロと58キロの間には見えない線が引かれている。過去10年で唯一トップハンデ勝ちのマチカネキンノホシ(00年)など57・5キロは3勝しているのに対し、それ以上の馬は未勝利。昨年も、連覇を狙ったトウショウナイトが58キロで14着に敗れた。
評価の高い馬の中で、ぎりぎりハンデの重圧に耐えられるのは57・5キロ。このレースの「575ラインの法則」から言えば、アルナスラインやトウカイトリックよりも、ネヴァブションの出番だ。「11カ月ぶりの馬にこのハンデは正直どうなのか」。トップハンデと0・5キロしか差のないことに伊藤正師は納得はいってない様子。だが、状態に関しては話は別だ。
無理せずに 待った分だけ 出来万全
昨年のステイヤーズS2着後、右前脚の骨折が判明した。昨年の天皇賞(春)中の骨折と同じ個所だけに、復帰には慎重すぎるほど注意を払った。今年7月16日に美浦トレセンに帰厩。エックス線で細かい骨折線が完全に消えるまで我慢し、10月頭にようやく時計を出し始めた。「普通の馬が美浦に入って1カ月で使うのとはわけが違う。不安をすべてつぶした上での出走」と伊藤正師。時計を出し始めてからは、ひと追いごとの良化を見せている。
有馬記念 待ってろゴッホ また負かす
昨年3連勝で日経賞を制した時の3着はマツリダゴッホだった。誰もが認める中山巧者に、現役馬で唯一中山で先着した実力も見逃せない。「できれば有馬記念には向かいたい。それだけの馬」とトレーナーも暮れの大一番参戦に前向き。同期でもある中山の鬼退治の前に、57・5キロは軽く乗り越える。【高木一成】
[2008年11月5日8時9分 紙面から]
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