岡部Jマスターズ本気、自ら出走馬調教
第2回ジョッキーマスターズ(9日=東京芝1600メートル)の騎乗馬が6日、JRAから発表された。2回連続の参加になる岡部幸雄元騎手(60)はこの日の朝も美浦トレセンで出走馬の調教に騎乗。自らがコンビを組むダイレクトシチーの追い切りをかけた。1年半ぶりの「実戦」を待ち切れないといった様子だ。
出走馬の調教をつける岡部氏の表情は、生き生きとしていた。「やっぱり馬の背中は気持ちがいい」。少し背中を丸めたフォームは現役時代と変わりなく、遠めにもそれと分かった。時折厳しい表情をのぞかせながらも、気が付くと自然と笑みがこぼれていた。
9月上旬からおよそ2カ月の間、毎日のように馬に乗ってきた。全休日にもトレセンに顔を出し、出走馬の状態をチェックした。1週前には佐々木竹見氏との豪華併せ馬も行った。「僕は普段から馬に乗っていない。何たって1年半ぶりだからね」。理想の姿には戻らないことは分かっているが、少しでも近づけるように全力を傾けた。「最近じゃ競馬の夢を見るようになった。やめてからはずっと見ていなかったのにね」。長く遠ざかっていた現役時代の感覚が戻ってきた。
この日の朝、本番で騎乗するダイレクトシチーの併せ馬にも乗った。北Cコースで56秒5-41秒5-12秒9(馬なり)。「動かないな。一番動かないんじゃないか。追わせそうなタイプだし、若い人向けだ」と苦笑いを浮かべながらも、表情は穏やかだった。「ファンの人も競馬場に来て、楽しんでくれればいいね」。だれよりも楽しんでいるのは自分自身。岡部氏にとって、馬の背中は本当に居心地がいいのだろう。【鈴木良一】
[2008年11月7日8時37分 紙面から]
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