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ポルト姉妹制覇へ万全追い切り/エ女王杯

武豊騎手を背に軽快な動きを見せたポルトフィーノ(撮影・渦原淳)
武豊騎手を背に軽快な動きを見せたポルトフィーノ(撮影・渦原淳)

<エリザベス女王杯:追い切り>

 良血ポルトフィーノ(牝3、栗東・角居)が念願のG1初出走に向け、万全の追い切りを見せた。武豊騎手(39=フリー)を背に、豪快なフットワークでシャープに伸びた。桜花賞、オークスに出走できず、秋華賞は賞金不足で出走がかなわなかった。03年から連覇したアドマイヤグルーヴに続く、史上初の姉妹制覇に挑む。

 大舞台での飛躍を期待させる絶好の動きだった。整地直後のCウッドコースに登場したポルトフィーノは、貸し切り状態の馬場で視線を一身に集めた。角馬場で体をほぐした後に、助手に引かれてコースへ。最初の1ハロンから飛ばすことなく、6ハロンから5ハロンまでは15秒1とゆったりと入る。その後も急加速ではなく、徐々にスピードに乗りはじめた。5ハロン65秒0、4ハロン49秒9、ラスト1ハロンが12秒1の好タイムでフィニッシュ。特に直線ではトモと前脚がぶつかりそうになるほど。馬体を目いっぱい伸縮させて駆け抜けた。武豊騎手は「いい動きだったね。相変わらず状態はいい。一番問題の折り合いもマシだったね。ムキになっていなかった」と好感触だった。

 昨年6月、5馬身離した新馬戦で華々しくデビューしたが、その後は苦難が続いた。予定していた札幌2歳Sは臀部(でんぶ)の筋肉を痛めて回避。エルフィンSは勝ちきったがアーリントンCは折り合いを欠き8着。桜花賞前日には左寛ハ行で出走取り消しに。オークスは11日前に骨折が判明し、秋華賞は収得賞金が足りずに出走できず。牝馬3冠には縁がなかった。母エアグルーヴは桜花賞の4日前に熱発して回避。血統面では能力とともに、非運まで受け継いでいた。だが前走の清水Sを1分32秒5の好タイムで勝利。底力をのぞかせた。

 今回の最大のテーマは折り合い。前に行きたがる気性が前面に出すぎないよう、馬自身が制御できるかどうかにかかっている。武は「どのポジションになるかは分からないが、折り合いのつくポジションを探す。それがハナは最後方かは分からないけど。姉(アドマイヤグルーヴ)も連覇している。タイプは違うが能力は確か」と語る。「やっとG1に出られる」と締めたように、待ちに待ったG1。待望の舞台で潜在能力が開花するかもしれない。【高橋悟史】

 [2008年11月13日8時33分 紙面から]


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