石橋がサムソン復活へ闘志/ジャパンC
<ジャパンC>
盟友との再会だ。メイショウサムソンとのコンビ復活発表後、石橋守は初めて栗東トレセンに姿を見せた。「オーナーはじめ、先生に感謝してます。大レースで任せてくれるのは光栄やね」と開口一番、感謝の言葉を口にした。落馬負傷中の武からは「頑張ってください」と電話でエールを受けたという。石橋&サムソンに期待するファンに向け「頑張るしかないね」と静かに闘志を燃やしていた。
石橋はサムソンのレースぶりをずっと見守ってきた。担当の丸山助手とも、会えば雑談の中でサムソンの話題を口にした。乗らなかった期間も「1年半近く、正確には1年5カ月ですけど」と自ら訂正し、サムソンへの思いが言葉の端々から伝わってくる。「どんな馬でもそうだけど常に勝たなきゃいかんなという責任感を感じる。いいレースをしないといけない。でも心地よいプレッシャーを感じている。そういう馬に乗るとは、そういうことだからね」。2冠がかかった06年のダービーで人気に応えた。このコンビで1番人気で連を外したのは、菊花賞ただ1度きり。周囲の期待が大きいほど、石橋サムソンの糧になってきた。
高橋成師も絶大な信頼を寄せる。「石橋が育てた馬だから任せておけばいい。本人もそこは自信を持って乗れるんだから」。2歳夏から全9勝中、8つの喜びを分かち合ってきたあん上にすべてを託す。
この日は1年5カ月ぶりの感触を確かめる手はずも整っていたが、連絡の行き違いで久しぶりの騎乗は27日の追い切りまでお預けとなった。「まだ乗っていないから何とも言えないが、能力はある馬。実際に結果も出している。復活してほしいというのは思っていますね」。
坂路2本目に800メートル69秒8-16秒8で駆け上がった愛馬は、今にも飛び出していきそうなほど好気合を見せていた。パートナーを待ち受ける準備は万端だ。
「これだけ取材を受けるのも久々。サムソンさまさまやね」。大勢の報道陣に取り囲まれた42歳から笑みが漏れたのは高まる高揚感からだろう。盟友に現役最強の称号を。その思いは強い。【山本幸史】
[2008年11月27日8時36分 紙面から]
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