ブレイクが調教で課題克服/朝日杯FS
<朝日杯FS:追い切り>
朝日杯FSで重賞初制覇を狙うブレイクランアウト(牡、戸田)が、課題克服の追い切りを見せた。17日はポリトラックでの3頭併せ。直線は先行させた2頭の真ん中を通って力強く抜け出した。5ハロン63秒4、しまい11秒8の好タイム。東スポ杯2歳Sの敗因となった他馬を気にする面が解消し、厩舎の期待馬がいよい軌道に乗ってきた。
ブレイクランアウトが2頭の間に入った。ポリトラックの直線入り口。1頭を完全にとらえ、もう1頭をそのまま先行させる形で併走する。直線半ばで前の馬もとらえにいった。抜いた後も1馬身の差を保ったままゴールした。
2頭(2歳新馬、2歳未勝利馬)を先行させる形でスタートした最終追い切りには、明確なテーマがあった。斉藤助手は「後ろで我慢をさせて、2頭の間を通って抜くこと」と内容を説明する。言葉通り、ブレイクランアウトは最後の直線まで、じっと力を温存した。直線に入り1頭をとらえた後、先行するもう1頭を抜きにかかるが、グッとこらえて直線半ばまで待った。最後まで競った形の調教だった。
理由がある。前走の東スポ杯2歳Sのレース後、武豊騎手に言われた。「はじけそうな手応えはあったのに、並んだら隣の馬を気にするところがあった」。後方から鋭い脚を見せたが、最後は勝ち馬をとらえ切れず2着に終わった。この日の追い切りは「並んでから抜け出すまで、闘争心を出させる感じのけいこです」と、同助手は話した。
成果はあがっている。1週前も同じ内容だったが、この日も「並んでからの気合も良かった。併せるというより、間をさっと抜け出すイメージ。もともと、とぼけることのない馬だが、さらに気迫が増した感じ」と同助手。前走での敗因を分析し、それを克服するための最終追い切りだった。
状態の良さが、課題の克服を可能にした。前走では体が4キロ減っていた。今回は予想以上に馬の回復が早かった。「調教を積みながら体重は増えている。440キロ台で臨めると思う」。状態がいまひとつなら課題の克服以前に、いい状態へ戻すことに時間がかかる。馬体の充実ぶりが、さらに内容の濃い調教を可能にした。
あとはレース本番を待つだけ。「スピードのある馬がそろっているが、全体的にこの馬のペースになるのでは」と予想している。騎乗が予定される武豊は骨折のため、返事を待っている状態だが、ブレイクランアウトの準備は整っている。「スムーズな競馬になれば、この馬の競馬ができると思う」と、斉藤助手。前走2着の雪辱を、G1できっちりと果たす構えだ。【三上広隆】
[2008年12月18日8時36分 紙面から]
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