シンゲン重賞連勝で盾への道/エプソムC
<エプソムC>◇14日=東京◇G3◇芝1800メートル◇3歳上◇出走18頭
2番人気シンゲン(牡6、戸田)が、新潟大賞典に続く重賞連勝を飾り、秋の天下統一へ土台を築いた。3度の骨折を乗り越えて素質開花。中団から直線で伸び、1番人気ヒカルオオゾラを1馬身1/4で差した。今後は札幌記念をステップに秋の天皇賞を目指す。
シンゲン得意の野戦、いや東京競馬場で、重賞連勝を果たした。残り200メートルで前を行くヒカルオオゾラをとらえると、一気に突き放す。「つかまえる自信はあった。正直ここでは負けられないと思った」と藤田騎手。その自信通りの手応えで駆けていき、ゴールを切る。快勝だった。
「最後はもっと際どい戦いになるかと思った。6歳だが馬はすごく若い」と戸田師は笑顔でレースを振り返った。これで東京競馬場では8戦6勝。「負けた2戦はいずれも骨折したレースだったからね」と話した。
新馬のころから期待されていたが、順調さを欠いていた。デビュー時に最初の骨折。そして4歳春と秋に1度ずつ、計3度の骨折を経験した。それだけに戸田師は状態面に非常に気を使っている。この日は馬体が前走よりマイナス10キロになっていた。「体重を見たときは焦りました。テンションが高くなりすぎたかと思った。1日早く競馬場へ連れてくれば良かった、と後悔した」。だが、ケガを乗り越えた分、精神的にも肉体的にも強くなっていた。馬体減をまったく問題にしない快勝劇。「手はかかるけれどかわいい馬です」と目を細めた。
最大の目標は11月の天皇賞になる。その前に8月23日の札幌記念(G2、芝2000メートル)を挟み、さらにG1制覇への足がかりをつくる。「越後を制して、関東を制した。残るは本丸」と戸田師は言った後、真顔で付け加えた。「今の日本の古馬は強い。秋までに何とかその差を詰めたい。シンゲンは経験が浅い分、まだのびしろがある」。この夏さらに成長すれば、得意の東京競馬場で天下統一を実現することになる。【三上広隆】
[2009年6月15日7時46分 紙面から]
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