バッカス接着装蹄で復活/プロキオンS
<プロキオンS:追い切り>
サンライズバッカス(牡7、栗東・音無)が、接着装蹄(てい)のエクイロックスに戻して復活する。8日に行ったプロキオンS(G3、ダート1400メートル、12日)の追い切りは、佐藤哲騎手を背に坂路で併せ馬。52秒9-13秒6で2馬身ほど遅れたが、もともと調教駆けはしないタイプ。フットワークは軽く、5カ月ぶりのブランクは感じない。
今年の平安S、フェブラリーSで存在感なく惨敗した理由は、蹄鉄にあった。サンライズバッカスはひづめが薄く小さいため、クギを打ち込む通常の蹄鉄が合わない。2戦とも突っ張るような走りで伸びを欠いたのも、鉄が合わなかったから。ひづめはボロボロになり、精神的にもパニック状態に陥った。獣医師からは「今は走る状態じゃない。しばらく休ませて」と進言された。
前走後、5カ月の休養で繊細なひづめの具合はもちろん、気持ちもすっかり落ち着いた。この中間から以前使用していた接着装蹄のエクイロックスに戻した。この日は僚馬プロフェッショナル(古馬1000万)との併せ馬。最後は2馬身遅れたが佐藤哲騎手は「時計や遅れは関係ない。要は脚さばきと気合。動きはだいぶいい。関西なら京都より阪神が合う。直線の坂で決め手が生きる」と復活の手応えをつかんでいる。
調子の良さと比例し、調教時の暴れっぷりもエスカレート。厩舎周りの運動では他馬を威圧する感じが出てきた。他陣営の馬や人が嫌がって避けるというのは有名なエピソード。バッカスが帰厩して3週間。渋谷助手は苦笑しながら「整体師が僕らの体を見ただけで言ったよ。『ひょっとしてバッカスが帰ってきたんですか?』って。それだけバッカスを調教する人間の体はボロボロになるんだ」。栗東きっての悪童が阪神の馬場で大暴れする。【鎌田優】
[2009年7月9日8時18分 紙面から]
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