内田ブルースリが武ウオッカ倒す/天皇賞
<天皇賞>
天皇賞(秋)にオウケンブルースリ(牡4、栗東・音無)で挑む内田博幸騎手(39)が熱く語った。今年125勝で、2位武豊騎手に15勝差をつけているが、先週は互いに8勝と固め勝ち。激しいリーディング争いを繰り広げている。ウオッカ武との”直接対決”は譲れない。
内田がリーディングトップの存在感を見せつける。コンビを組むオウケンブルースリは、非常に思い入れの深い馬。中央入りした昨年、菊花賞を1番人気で制した。「勝てたのはもちろん、G1で1番人気に応えられたのは自分の騎手人生にも大きな意味があった」。「勝てるから」と、当日は家族を京都に呼んだ。それほど自信があった。
当然、春の天皇賞でも好勝負と踏んでいたが、トモの疲れから戦列を離れた。だからこそ、復帰戦となった前走京都大賞典の勝利は格別。直線一気で目の覚めるような末脚にしびれた。「返し馬でまたがった瞬間、大丈夫という確信があったから位置を下げてじっくり行った」。59キロ、久々などの不安はいつのまにか吹っ飛んでいた。
自身も今まさに絶好調。5月30日に横山典を抜いて首位に立ち、10月30日までリーディング首位の座を譲っていない。先週までに125勝を挙げ、2位の武豊騎手とは15勝差。しかし安心はしていない。「どのぐらい離せたら大丈夫ということはない。豊さんなら、今の差ぐらいなら、2週あればあっという間に抜くことも可能。でも、リーディングは取りたい。そのために、中央に来たんだから」と気を引き締める。
先週は内田、武ともに勝ち星を量産。土曜日に武が5勝をあげれば、翌日に内田も5勝。結局、互いに8勝と譲らず。まさにデッドヒートの様相だ。「それで競馬が盛り上がってくれたらうれしい。僕は今の位置を抜かれないように頑張る。いい緊張感がある」。騎乗回数は799クラ。このペースでいけば、06年に岩田が樹立した年間最多騎乗の952クラを超えることはほぼ間違いない。
ウオッカ対ブルースリの図式は、武対内田にも置き換えられる。2000メートルの距離を不安視する声もあるが、内田は一蹴する。「距離は長いに越したことはないが舞台は府中。小回りじゃないんだから。心配ないよ。トモが力強くなってゲートも踏ん張れるようになったからね。楽しみにしている」と自信満々。主役を譲る気はない。【和田美保】
[2009年10月30日8時24分 紙面から]
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