ウオッカためて真価発揮/天皇賞
<高木一成の読み切った!!:天皇賞>
ウオッカは強い。高木一成「読み切った」は、最強牝馬の連覇に期待した。毎日王冠はカンパニーの強襲に不覚を取ったが、差す形なら結果は違ったはず。休み明けをたたいた上積みは十分。昨年同様、本番できっちり巻き返す。
東京での強さは今さら語るべくもない。ウオッカが連覇を飾る。昨年同様に逃げて2着に敗れた毎日王冠であらためて分かったのは、ウオッカの能力減退ではなく、ためてこその馬だということ。角居師は毎日王冠を「久々の分、少し気負っていたのと、目標を失った分、差されたのかも」と振り返っている。古馬になって先行脚質にチェンジしたが、それはあくまで取りこぼしを少なくするため。前が詰まった安田記念で、馬群が割れた瞬間に飛び出した脚を見ても、前をとらえるときの爆発力がウオッカの真骨頂だ。2戦続けて逃げて差されたら、しゃれにならない。武豊騎手も今度は馬群で脚をためる競馬に専念するだろう。
毎日王冠の走破時計が昨年より0秒9遅くなったと言われるが、それは自ら刻んだ1000メートル通過のラップが前年より0秒7遅かったことが大きい。上がり33秒8の脚を使っているのだから、力が衰えたとはいえない。むしろ、1000メートル60秒0のゆったりしたラップで我慢できたことをプラスに考えるべきだ。久々で気負った面は今度は解消されるし、折り合いもつきやすくなる。
逃げたい馬がおらずペースは読みにくいが、いずれにせよ流れに乗っていればペースは不問、というより力が一枚上の馬だと思う。前半800メートルで12秒台のラップが2回もあったスローのヴィクトリアMは瞬発力で制したし、逆に前半で10秒台が2回あったハイペースの安田記念でも末脚は切れた。去年のレコード決着の天皇賞をみても底力が要求される流れの方がむしろ歓迎とみるが、要は前に馬を置いて折り合えるかの一点。そこは武豊が何とかしてくれるはずだ。
3頭併せの真ん中から楽々抜け出した今週の動きを見ても、調子は文句なし。2カ月以上あいたレースが【1 2 1 2】に対して、中2週は【4 0 0 1】。初タイトルの阪神JFにしても、安田記念の連覇にしても、昨年の天皇賞(秋)にしても、みんな今回と同じ中2週だった。2着後のレースは4戦4勝と100%巻き返してきた実績もあり、今度は能力全開できる状態。ゴールでは「求められてるのは1番だと思う。強いウオッカをお見せしたい」と話した武豊騎手の右腕が上がるとみる。
[2009年11月1日8時15分 紙面から]
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