ウオッカ追いつかず武豊「完敗」/天皇賞
<天皇賞>◇1日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走18頭
ウオッカはゴール前で一瞬脚を使ったが突き抜けられず、3着で連覇を逃した。走破タイム1分57秒5は昨年より0秒3遅い程度だが、主役から一転、厳しい結果を突きつけられた。武豊騎手は淡々と振り返った。「完敗。全然追いつかなかった。直線は長いし、この馬の切れならと思っていたが、勝ち馬に同じような切れを使われた。出来は良かったけどね。最後は同じ脚になっちゃった」。ゴール前では2着は確保しそうな勢いも、甘くなってスクリーンヒーローをかわせなかった。7つ目のG1タイトルは果てしなく遠く感じられた。
角居師は「オーナーと相談した上で」と前置きし、今後について口を開いた。「あまり負けさせるのもかわいそうなので…」。既定路線ではジャパンC(G1、芝2400メートル、29日=東京)へ向かう予定だったが、それさえも流動的であることを示唆。パドックや返し馬では落ち着いていたが、春に見せたうなるほどの闘争心がうせていた。衝撃的な敗戦にトレーナーの表情も沈痛だった。「状態は良かった。でももっとはじける馬がいたということ。加速するまで時間がかかるタイプではあるけど」。前向きな言葉は最後まで発せられなかった。
これまで、自らの走りで未来を切り開いてきた。歴史をつくってきたウオッカの復活を見られるのか。今は祈るしかない。【高橋悟史】
[2009年11月2日8時43分 紙面から]
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