ホホエミ実戦タイプ/ファンタジーS
<ファンタジーS>
2歳牝馬による阪神JFの前哨戦ファンタジーS(G3、芝1400メートル、8日=京都)で2戦2勝馬3頭が激突する。過去、無傷で突破した6頭中4頭がG1馬に出世。勝つのはカレンナホホエミかステラリードかラナンキュラスか。橋口弘次郎師(64)が血統的にも期待するカレンナホホエミは実戦タイプで、追い切り時計は遅いが本番に強い。
カレンナホホエミは入厩以来、坂路でラスト1ハロン12秒台をマークしたことは1度もない。デビュー前から走る素材と確信していた橋口師も、さすがに「攻めが走らんのは気になる」と首をひねる。それでも実戦では、非凡なスピードとセンスを見せてきた。
小倉の新馬戦はハナを奪いながら道中でポジションを下げ、再び盛り返した。若さを感じさせたが、続くフェニックス賞はレースぶりが一変した。8番手から徐々にポジションを上げ、馬場の回復を察知した武豊騎手が最内を突く好判断で2着に1馬身3/4差の快勝。最後は流す余裕も見せた。
期待が大きいゆえ「まだ重賞を勝つような走りをしていない。調教を見ていたら、お客さんも馬券を買えないだろう」と辛口だが、ステラリードやラナンキュラスと同じ2戦2勝。これまでこのレースを全勝で突破した6頭中、実に4頭がG1ホースとなっている。その“権利”を持つ馬は3頭しかいないのだ。
すでに中間は6本の時計を出し、乗り込みは万全。「かなり高い水準の馬だと思うし、馬体はだいぶん絞れてきた。状態としてはいいよ」。母テンシノキセキは橋口師が管理し、デビューから3連勝して重賞も2勝した。師のアドバイスでスピード系のタイキシャトルを種付けして誕生した初子。「どうやったら桜花賞に行けるかしか考えていない」と思い入れたっぷりの愛娘が最初の難関を突破すれば、今後の楽しみは大きく膨らむ。
[2009年11月3日8時27分 紙面から]
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