ラナン無傷重賞Vへ好調/ファンタジーS
<ファンタジーS:追い切り>
今回はG1制覇への序章にすぎない。2戦2勝の素質馬ラナンキュラス(栗東・矢作)が無傷の重賞制覇を狙う。4日、坂路での最終追いは、4ハロン55秒1-12秒8。時計の出にくい馬場だったが、矢作芳人師(48)が「十分な動き」と評価する好内容で、初タイトルを手繰り寄せた。
ラナンキュラスは名門の出だ。父はダービー馬スペシャルウィーク、母ファレノプシスは秋華賞などG1・3勝馬。開業5年目の矢作師は、超良血の魅力に引き込まれている。
この日の坂路も“良家のお嬢様”を感じさせる、気品あふれる動きだった。モーニングフェイス(2歳未勝利)の隣でいっぱいに追われても、気負いは一切なし。残り1ハロンから、さらに鋭い反応を見せて12秒8。フェイスに半馬身先着した。「しまいの反応だけを見たかった。十分な動きだね」と同師。求めていたスムーズな脚さばきと反応に、すぐさま合格点を与えた。
ここまで2戦2勝。使うごとに良血馬の底力を見せられている。新馬戦は後方から直線外を一気に伸びて快勝。2戦目のりんどう賞は、中団好位から差し切りを決めた。確実に良化するレース内容に、同師は「これまで、ウチの厩舎でクラシックを意識した馬はいたが、ラナンはクラシックを勝つべき血統。馬体も未完成だし、まともにびっしりと攻められないが、能力で結果を出している」と、伸びしろたっぷりの同馬にかける思いは強い。
生まれた日からラナンを見てきた同師は「品格はすごかった」と言う。カメラマンに写真を撮られても物おじせずスッと立つ。レースを使っても、うるさくならない。振る舞いすべてが“お嬢様”なのだ。3日の計量では444キロ。小柄というよりムダ肉がないといった方が適切か。「普通に走ってくれれば結果はついてくると思う」。陣営の自信は揺るがない。【鎌田優】
[2009年11月5日9時4分 紙面から]
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