ブエナが自慢の末脚で差し切る/エ女王杯
<和田美保の私に任せて:エリザベス女王杯>
女王決定戦、エリザベス女王杯は和田美保にお任せ。3歳、古馬混合の女王決定戦はブエナビスタが大外から差し切る。秋華賞3着で牝馬3冠の夢は消えたが、今回は京都外回り2200メートルという好条件。状態も前走以上となれば、桜花賞、オークスで見せた自慢の末脚が決まる。相手筆頭には人気薄の武豊、ミクロコスモスを挙げた。
ワケ1 京都の外回り、398・7メートルの直線が、ブエナビスタのビクトリロードに変わる。大外一気に差し切った桜花賞、とても届かない位置からレッドディザイアを鼻差かわしたオークス。その豪脚が淀で再現される。
札幌記念、秋華賞の敗戦はコース設定によるところが大きかった。札幌は269・1メートル、京都の内回りは328・4メートル。追えば追うほど伸びる末脚は、小回りの短い直線によって半減。また札幌の絡み付くような洋芝も、決め手勝負のブエナには合わなかった。それでも、札幌記念は古馬G1馬マツリダゴッホに先着し、前走もレッドディザイアにきわどく詰め寄った。これが底力だ。
京都外回りに条件が替われば負けられない。安藤勝己騎手(49)も「外回りなら余裕を持てるし、直線が長くなるのはあの馬にとってはいい。何とか結果を出してやりたい」と話す。じっくり構えて末脚を温存すれば、ゴール前は必ずはじけてくれる。
ワケ2 調整過程もここ2戦とは明らかに違う。札幌記念は競馬場に滞在していたことで、芝とダートでしか調教ができない。普段、栗東のウッドコースを中心に乗られているブエナビスタにとっては、戸惑いもあった。しかも、当時は凱旋門賞挑戦プラン(敗戦により断念)もあり、攻めの調教を控えざるを得なかった。また秋華賞へ向けてはツメの不安が発覚し、牧場で処置。9月19日にトレセンに帰厩後は、本番までの4週間で出した時計は実質4本。強い調教も2本だけで本番に向かった。
手探りの前走とは仕上げの中身が違う、中3週でびっしり4本。強い調教も先週、今週と2週連続で消化した。松田博師は「レース後もすぐに乗り出したし、前走より馬体もパンとしてきた。秋華賞の時より動きはいい」と上積みを強調する。ツメの不安があれば、これほどの調教量は積めない。状態面には太鼓判が押せる。
結論 8枠16番の枠順を見て、ブエナ◎の自信を深めた。共同会見や囲み取材で、安藤勝騎手は「スムーズな競馬をさせたい」と何度も言った。少々のロスがあっても、馬群に包まれたり不利を受けやすい内枠より外の方がいい。ここなら無理に下げず、流れに乗った競馬ができる。「前走は2角でハミをかけていった分、脚を使わせてしまった。最近は気持ちが前向きなので中団からの競馬になるかも」。名手は同じ失敗はしない。スタートを五分に出して、道中は折り合いに専念。直線馬群がバラけたところを、外からズバッと差す。
[2009年11月14日8時31分 紙面から]
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