皇成4人目10代G1制覇狙う/マイルCS
<マイルCS:追い切り>
皇成にG1勝利のチャンスが巡ってきた。マイルCSでスマイルジャック(牡4、小桧山)とコンビを組む三浦皇成騎手(19)が18日、美浦ウッドコースで最終追い切りに臨んだ。3頭併せでラスト1ハロン12秒1。圧巻の切れ味で併走2頭に先着した。勝てば史上4人目の10代G1ジョッキーとなるが、悲願のビッグタイトルはしっかり視界にとらえている。
大一番に臨むスマイルジャックには、皇成の期待に応えられるだけの仕上げが施された。最終追い切りは前日の雨で重くなったウッドコースでの3頭併せ。直線は後方から内サイレントダッシュ(新馬)、外ミココロ(古馬500万)の間を果敢に割った。あん上の手綱が伸びを誘う。グッと沈み込むと、2頭を瞬時に置き去りにした。「反応が全然違う。毎日王冠の直前は掛かるわりに重かった」と皇成。これまでにない鋭さは、手綱越しにはっきり伝わった。
G1は13戦連続2ケタ着順という不本意な成績が続いているが、今回は汚名返上のチャンスを迎える。スマイルジャックの能力を存分に発揮できるマイル戦だからだ。11着に敗れた天皇賞(秋)の後には「マイルの方がいいかもしれない」と語っており、待ち望んだ条件でもある。「馬群の後ろで我慢して、間を割る競馬がこの馬の持ち味。ふわっと運べるマイルの方が競馬はしやすい」。これまでも確実な末脚を使ってきただけに、展開が向けば順位は上がっていいはずだ。
例年に比べれば実績の少ないメンバー構成も、初G1を後押しする。「勝負になるメンバーだと思う。マイルなら差のない競馬ができるし、右回りもまったく気にしていない。4コーナーまでを大切にして、あとはジャックの競馬をすること」と、シミュレーションする。
今年はエリザベス女王杯をクィーンスプマンテで制した田中博ら、若手の活躍が目立つ。皇成は「人気のない馬を勝たせる先輩方はすごいなあ…、と素直に尊敬しています。初G1はもちろん取りたいし、続きたい気持ちはある」と闘志を燃やす。フリーとなって迎える2度目のG1。イメージ通りの競馬でタイトルを奪取した時、またひとつビッグになれる。【松本岳志】
[2009年11月19日11時8分 紙面から]
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