ウオッカにルメール好感触/ジャパンC
<ジャパンC:1週前追い切り>
この秋2連敗のウオッカ(牝5、栗東・角居)が、ジャパンC(G1、芝2400メートル、29日=東京)でルメール騎手(30)と新コンビを組む。18日、東西トレセンで1週前追い切りが行われ、同騎手はウオッカの走りに好感触を得た。また、乗り替わりとなる武豊騎手(40)は、今年のクラシック戦線をともに戦ってきたリーチザクラウン(牡3、栗東・橋口)でJCに参戦することが決定した。
午前7時の馬場開場直後。ウッドコースに姿を現した女王ウオッカの背中には、角居厩舎のジャンパーに身を包んだルメール騎手がまたがっていた。正式発表は追い切り後だったが、スタンドから見守った報道陣は、この時点で「ジャパンCは武豊騎手から乗り替わり」を認識。この秋2戦勝ち切れてない嫌なリズムを変えるべく、陣営はフランスの名手に手綱を託した。
初乗りでも息はぴったりだった。前を行く2頭をゆったりと追走。4角で最内に入ると、一気に先頭。天皇賞の追い切りや、1週前のけいこで見せた舌を出すしぐさはない。気分良さそうに、それでいてしっかり集中力を保ったままゴール板を駆け抜けた。5ハロン68秒7-11秒9をマークし、馬なりでポップロック(古馬オープン)に1馬身先着の文句なしの動きだった。
「ナイスインプレッション。力強さがありながら、ギャロップでは力を抜いて走れる。自分のジョブを知っている。ファンタスティックホースに乗れるチャンスをもらえて感謝している」。ルメール騎手は、人懐っこい顔に笑みを浮かべて好感触を伝えた。
同騎手は昨年、エリザベス女王杯のリトルアマポーラ、JCダートのカネヒキリと、テン乗りの馬で2度のG1を勝利した。馬の特色を瞬時につかみ、大一番で最高の結果を出せる名手。ウオッカ自身も、昨年の安田記念で初騎乗の岩田騎手を背にしたことで、久々の先行策という新味を引き出されて快勝したことがある。ダービー女王とフランスの優勝請負人の融合がどういう化学変化を起こすのか。ジャパンCにまたひとつ楽しみが増えた。
[2009年11月19日8時49分 紙面から]
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