ジェットが飛んで来る/フェブラリーS
<山本幸史のヤマを張れ:フェブラリーS>
フェブラリーSは、芝路線組がハイペースを引き起こす。ズバリ、狙いは追い込み馬。「ヤマを張れ」の山本幸史はダイショウジェットに期待した。快速馬ローレルゲレイロ、リーチザクラウンが速い流れで引っ張れば、ゴール前はもつれて混戦必至。じっくり直線勝負に懸ける◎が、最後の最後に突き抜ける。
今回、穴へのアプローチは2パターンが考えられる。未知の魅力がある芝路線組のスピードに懸けるか、芝路線組が生み出す激流を利して脚をため、一発を狙う差し馬を狙うかだ。湿って脚抜きのいい馬場なら前者。スピードを生かせる馬場の上に砂をかぶる可能性も低い。だが、金曜の都内は久々に日差しも出た。土日とも晴れ予報。馬場は回復するとみる。芝路線組にとってはリスクが大きい割に、今回は穴人気になりそうで馬券的妙味もない。狙いは後ろ。ダイショウジェットの突き抜けだ。
芝路線組からの参戦馬には逃げ、先行馬がそろった。東京ダート1600メートルは芝発走。スピードの違いでローレルゲレイロ、リーチザクラウンが前へ行き、レッドスパーダも続くため激流は避けられない。
「芝路線馬が乱ペースをつくる」というのは、決して単なる思い込みではない。97年以降ダート初出走馬が参戦したのは7回あるが差し馬の連対は実に9頭。しかも、98年グルメフロンティア(6番人気)や00年ウイングアロー(4番人気)、01年ノボトゥルー(5番人気)といった伏兵の差し馬が制したレースには初ダート組が参戦していた。エスポワールシチーが芝路線馬の速い流れに巻き込まれる可能性は歴史が示している。
ジェット自身は本格化したのが6歳という遅咲きのタイプ。だが、その素質開花を示したのが2着に入った昨秋の武蔵野Sだった。逃げ馬を追いかけて前がつぶれる中、ただ1頭内から伸びてきた。しかも、内ラチ沿いに押し込まれ、一瞬スムーズさを欠いてのレース。550キロ以上の大型馬だけに、1度スピードに乗ればダンプカーのように加速できるが、ブレーキをかけてからの加速には大きなロスがあった。スムーズならもっと接戦に持ち込めたはずだ。
状態面に関しても陣営の思惑通りだ。前走は数字以上に太めが残り、もたついてしまったもの。中3週でもカイ食いがおう盛なため、コースでびしびし追えるほど具合はいい。むしろ今回は体を絞り込むことに専念してきた。大根田師は「550キロ台が理想」と言っていたが、輸送前で前走比2キロ増の566キロ。関西馬は輸送を見越して10キロほど重くつくっていることを考えれば、理想の550キロ台で出走できるはずだ。
最内1番枠はいちかばちかで突っ込むにはロスのない絶好枠。激流に乗って前が崩れたところをダイショウジェットが一気に突き抜ける。
馬単(1)=(16)、(1)=(6)、(1)(10)、(1)(4)、(1)(3)、(1)(12)、(1)(14)
[2010年2月20日7時41分 紙面から]
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