ストリート高速回転で初重賞だ/中山記念
<中山記念:追い切り>
中山記念(G2、芝1800メートル、28日=中山)に出走する上がり馬キングストリート(牡4、栗東・池江泰郎)が、初タイトルへ意欲的な追い切りを消化した。ポリトラックで6ハロン78秒3、しまい11秒3の猛時計。めきめきと力をつける同馬に武豊騎手も志願の騎乗。3連勝で重賞ウイナーになる。
絶好調キングストリートが、3連勝で初のタイトルを手にする。最終追い切りは、まさに弾むようなフットワークだった。道中は同じ中山記念に出走する僚馬ニルヴァーナ(古馬オープン)をぴったりマークして進む。直線で武豊騎手が気合をつけると、切れのいい(四肢の)高速回転をピタリと決め、グイッと頭ひとつ抜け出した。
6ハロン78秒3、ラスト1ハロン11秒3。調教駆けするタイプで、時計の出やすいポリトラックということを差し引いても、破格の時計だ。前2戦も今回と同様にポリトラックで6ハロンから追われているが、名古屋日刊スポーツ杯時が80秒8、前走の節分Sが78秒8。昨年の暮れから4戦目という強行軍にもかかわらず、これだけやれるのは状態が上向いている証拠だ。
池江泰郎師(68)は「前回も良かったが、また良くなっているね。豊も『いい感触』と言ってくれたよ」と、完ぺきな“演技”に笑顔を見せた。前走を勝った後、武に中山記念に使うことを告げると「行きます」と即答したという。武ほどの名手が重賞未勝利馬にこれほどいれ込むのは、将来性に魅力を感じているからだろう。
中山競馬場は初めてになるが、前2走の中京、東京も初コースで楽勝しており問題ない。「そもそも、気性が素直だからね。雨という予報もあるが、こなせるのではないかな。それに経験させるのもいいチャンスでしょう。前回の勝ち方も良かったし魅力はあるよ」と指揮官。今の勢いならG2初挑戦でいきなり金メダルを手にしても不思議ではない。“トリプル”を決めれば、それこそG1戦線に“アクセル”全開となる。
[2010年2月25日8時15分 紙面から]
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